JR寺井駅が橋上駅舎としてリニューアルオープンした。駅名も北陸新幹線金沢開業日の3月14日から「JR能美根上駅」に変わる。
寺井駅の1日当りの平均乗降数は約2,000人。工場・学校が郊外へ移動したことや車社会化で、乗降数が減少し駅前の賑わいも消失してきた。
そんな中、北陸新幹線金沢開業で、能美根上駅の利用者が増えるとの期待もある。
例えば、新幹線開業でJR金沢駅周辺の交通渋滞が一層激しくなり、金沢駅や駅周辺施設の送迎に車を利用すると、時間を要したり時間が読めない。或いは、新幹線で東京へ向かう場合、金沢駅まで車で辿り着いても駐車場を探すのに苦労もするが、能美根上駅であれば駅前に安価な駐車場が備わっている。そこで、安価で移動時間が読めるJRを利用する市民や来県者が増える...との背景である。
そうなると心配事は、乗継時間や車内混雑。新幹線との乗継時間設定は特急が優先されるため、普通電車とは時間が若干要す。また、普通電車は、朝夕の通勤・通学時間帯や終電近くになると混雑が激しく、新幹線開業後は大きな荷物を持ったお客様多くなり、混雑が増えることも予想される。
先日の県議会一般質問で前述を取り上げ、来県者のみならず県民の一層の利便性向上に向け、JR西日本やIRいしかわなどの鉄道会社へ働き掛けをすることを求めた。
駅舎が新しくなったことに伴い、乗降数を増やす、駅前の賑わいを取り戻す、これが大事であり、知恵を絞っていきたい。