晴天の日曜日だった昨日、地元の松林と海岸を探訪する「白砂青松を歩く会」に参加した。


出発前に、能美市役所観光交流課所属の学芸員から、探訪する場所の歴史や由来に関する講演会があり、「長谷川等伯画伯の国宝松林図屏風は、この地を描いた画であるとの説がある」との論客に、参加者は興味津々。


そして、保全整備が進む海岸松林~陽ざしが眩しい海岸~弁慶謝罪の地を通り、根上り山に到着。

尾根の最頂部付近に根ざしているのが、樹高14m・幹周86cm・推定樹齢110年、樹根が地上より約60cm隆起した非常に特異な樹形の「根上松(=ねあがりまつ)」である。その頂上の展望台から見る霊峰白山は格別である。


旧能美郡根上町の町名の由来でもある根上松、確かに等伯の屏風の松に似ており、屏風に描かれている山も、この場所から眺望する霊峰白山の形に似ている。


また、この海岸松林は、多くの方々の長年のご苦労の末、再生保全された場所でもあり、地元の小中学生が植えた松には、生徒のネームプレートが掲げてあり、松達は大人に成った生徒が会いに訪れてくれるのを待っているようにも感じる。


何度か訪れている場所でも、歴史とご苦労を知ると、その趣が何倍にも変わる。
新緑の季節、白砂青松ロマンの旅であった。


白砂青松ロマンの旅