4月12~13日に九谷陶芸村(=能美市泉台町)で開催された「手づくりの達人市」には、晴天にも恵まれ大勢の人で賑わった。101人の達人たちが持ち寄った商品は何れも魅力的で、商品を手に取るお客様お一人お一人に丁寧に声掛けをする達人の姿も目立ち、訪れたお客様にご満足を頂き、陶芸村の存在をPRする貴重な機会になったと感じる。


この陶芸村は、北陸新幹線を利用して金沢に訪れるお客様を南加賀に誘う役割が期待される。九谷焼の店舗が集結しているだけではなく、伝統や技法を紹介する九谷焼資料館・美術館、絵付け体験が出来る陶芸館、若手作家の作品が並ぶ自立支援工房などもあり、伝統工芸九谷焼の多くを満喫できる。
最近では、女性が企画した「招き猫ゆっきー姫」が話題となり、GW恒例の九谷焼茶碗まつりも今年から陶芸村で開催される。


また、九谷焼の6組合から組織される連合会など各種団体・協議会の事務所も、この陶芸村に引っ越しをした。近くには、担い手を育成する石川県九谷焼技術研修所もあり、まさに生産から販売までの九谷焼の達人が集結する場所になった。


陶芸村に一層多くのお客様に来て頂くためのキーワードの一つは「リピーター客の確保」、そのためには「みせづくり」「ものづくり」の充実が不可欠。4月11日に開催された事務所開館式の祝辞でも触れさせて頂いた。「みせづくり」にはPR・宣伝や接客も含まれ、「ものづくり」では陶芸村来客者から得られる情報を活かす施策も有効である。


JR金沢駅や小松空港からの2次交通アクセスの確保なども含め課題は山積ではあるが、九谷焼振興に向け、気持ちを一層引締め「九谷焼の達人」と共働して取り組んでいく。


達人が勢ぞろい