石川県が誇る観光地「千里浜なぎさドライブウェィ」、日本で唯一、自動車やバスが砂浜の波打ち際を走ることができる海岸である。世界でも三カ所しかないそうだ。


近年は、海岸侵食により砂浜が減少し、海が荒れた日など年間の通行止め日数が100日前後となっている。遠方から千里浜を目指しお越し頂きながら、通行止めとあっては申し訳ない気がする。


県では、人工リーフ(=サンゴ礁に似せたコンクリート製の構造物)やサンドパック(=筒状の布袋に砂を詰めたもの)などを設置し、浸食防止に努めている。また、これまでの陸上から砂を補給する養浜に加え、金沢港のしゅんせつ土砂を千里浜沖で海上投入する取り組みなども講じている。


そう言えば、先日機内誌で、「浜茶屋」は石川県や新潟県など日本海沿岸で使われていて、一般的には「海の家」と呼ぶとの記事を見つけた。海岸浸食は、浜茶屋に取っても死活問題である。


本格的な冬に向い荒れる波は砂浜にとっては難問であるが、冬の日本海の風物詩でもある。自然は手強い。


井出敏朗オフィシャルブログ Powered by Ameba-なぎさドライブウェィ