海外旅行の楽しみと言えば、「観光」「食事」「ショッピング」。

海外でのショッピングは、空港内の「duty-free shop」、いわゆる「免税店」を利用するケースが多い。搭乗手続きを済ませ、搭乗時刻を迎えるまでの数十分を過ごすのには、最適の場所である。復路だけでは無く、往路に土産や旅行用品の買い足しにも利用する。

地元の小松空港にも免税店はある。
先日、その免税店が来春をめどに規模を拡大しリニューアルするとの報道があった。北陸新幹線金沢開業に伴う小松空港利用者数減少対策の一環として進める「国際線の増便」に対しても、朗報と考える。

折角のリニューアルは、ハード面だけでなく、ソフト面でも様々な配慮を期待したい。

先ずは、品揃え。外国人の人気は、電化製品や化粧品だと思うが、小松空港免税店ゆえの特徴として、県特産の食品や伝統工芸品の割合を高めてもらいたい。外国人から馴染みを得るには手間暇を要するかも知れないが、日本人の土産需要だってあるはずである。


陳列にも工夫が欲しい。例えば、現在の同店に陳列してある商品の多くが、日本語のみの表記。県産品の売上を伸ばすためにも、商品名と値段だけでなく、製法や特徴等の購買意欲をくすぐるメッセージを、英語のみならず国際便が就航する国の母国語でも表記してもらいたい。このメッセージは、土産として購入する日本人にとっても、土産を渡す際の説明にも助かる。

また、物販だけでなく観光PRも強化して欲しい。
国際線を利用する外国人には、もう一度石川県を訪れたくなるように、ポスターやパンフレットを増やす。そして、国際線を利用する日本人には、別国の国際便を利用してもらえるように、就航する国の魅力をアピールする掲示板などを増やすことも提案したい。

物販も観光PRも、ターゲットと目的を絞り込んで、対処することが肝要である。石川らしさを追究し、多くの渡航客で賑わう、石川らしい免税店にリニューアルできることを期待する。
井出敏朗オフィシャルブログ Powered by Ameba-小松空港免税店