昨日から2日間、能美市内で九谷焼産地大見本市が開催され、人気作家の新商品から、掘り出し物まで、多数の商品が陳列され、業者や一般顧客などで賑わっていた。


生活様式の多様化、海外安価品の流入などで、九谷焼は苦戦を強いられている。

しかし、九谷焼は、様々な分野に挑戦している。
商品開発では、「伝統技法に更に磨きを掛けた名品」「伝統技法を新規アイテムに展開した逸品」など、いわゆる九谷焼らしさを追及している。その取り組みは、陶磁器以外の異素材にも広がっている。

販路開拓では、中国富裕層向けが順調に伸びてきたが反日デモの影響を最小限に留めようと懸命に取り組んでもいる。また、「伝統的な商品」と「現代的な商品」をコラボレーションさせることで、相乗効果を得ようとの取り組みも始まっている。


10月末からは、伝統的工芸品月間国民会議全国大会が県内で開催され、能美市にも多くのお客様に訪れて頂けるよう、イベントやツアーも企画されてる。訪れて頂いたお客様に、もう一度訪れてみたいと思って頂けるような魅力も発信したい。


「後継者不足」「拠点の在り方」など課題も多いが、情熱と知恵を持った勇者・賢者が揃う九谷業界の振興が図られるよう、変わらず尽力していきたい。


井出敏朗オフィシャルブログ Powered by Ameba-九谷焼大見本市