糖質制限の勉強をしてみた。 | IDDM(一型糖尿病)・ipocoの暮らし

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こんにちは。ipocoです。


本日のテーマは、
糖質制限の勉強をしてみた。」です。


このブログを始めて、これまでにいろんな人とお話をしたり、1型さんのブログを読ませていただく機会があり、オススメしていただいた本を図書館で予約してたのですが、順番待ちでようやく回ってきました。


オススメしていただいたのはこちら。
タイトルがすごいです。

頼らないと生きられない1型向けの本ではない?ようですが、まずは読んでみる。2型さん向けの糖質制限の本です。
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…なになに、ふむふむ…


結論:ものすごく簡単にまとめてしまうと、
・大量のインスリンを使うと合併症を起こしやすい
・糖質制限食をやってインスリンを減らそう
という内容でした。

本文中にインスリンは猛毒…という表現があり、とりあえずビビる。自己分泌インスリンはOKで注射インスリンはダメってことになると、インスリン製剤に毒性があるって話なの?と思ったけど、そうではないらしい。

注射したけど使われなかったインスリンの一部は体内で分解作用が起きて活性酸素が大量に作り出されることや、炭水化物を主たるエネルギー源とすることで大量のインスリンを打たざるをえないことが相乗効果で自己分泌の枯渇や動脈硬化を引き起こし、毛細血管障害となりやすい…という理論らしい。 ふーん。

糖質制限をすればインスリン注射を最低限に減らせて、血糖値も上がらないのでコントロールが良くなり、網膜や神経、腎臓の合併症が可逆的に改善する例がかなりあるという症例紹介。ふむふむ…

1型も基礎インスリンだけで、糖質制限すれば2型治療と同様に食前インスリンは不要と思う、という著者の意見が述べられていました。1型でも自己分泌が残っていればいけるかも知れませんが、枯渇してる場合はそれは無理よね…と私は感じましたが、それでもこういう新しい治療法をやってみて、結果を出してる先生がいて研究が進み、将来的に今の糖尿病食も少しずつ変わっていくのかもしれない。

大変勉強になりました。本のことを教えてくださった方、ありがとうございました。今後の参考にさせていただきます。



それで…

糖質制限がコントロールに良いというのはわかったのですが、今までは自己流でなんとなく緩やかに糖質を抑えていただけです。今後自分は具体的にはどうしていけば良いだろうか?もっと勉強しなくては。



そこでそして次に読んだのがこちら。

ブログなどでオススメされている方も多い、「バーンスタイン医師の糖尿病の解決」。2005年版で正規価格は3800円とお高めですが、読んでみたらすごかった!欲しいなぁと思ったのですが、Amazonではなんと6千円以上…高っ!


図書館で検索したらあっさり発見。借りよう。
2005年、メディカル・トリビューン社発行。
{D6C0E80B-2F0B-410B-9468-D09133B84CE7}
前述の文庫本に対し、こちらはA4サイズで2センチの厚みの、いわば学術書です。内容ぎっしり…、なんの医学知識もない自分にこんな難しそうな本が読めるだろうか…と思いましたが、フタを開けたら全然そんなことなくて、さーっと夢中になって読めてしまいました。おもしろい。

本の構成としては2型をメインにした糖質制限の話が半分くらいでしたが、1型/2型や糖質制限やる・やらないに関わらず、役に立つことがたくさん書いてありました。本当にざっとですが、私が感心したものでは、こんな内容が詰まっていました。世の中には知らないことがたくさんある。

・血糖値が上がる各種の理由(食べ物、生活)
・糖質制限食の実際(考え方、選び方、工夫)
・運動の仕方(無酸素運動、筋肉の作り方)
・血糖値測定と注射の手技(痛み軽減、正確さ)
などなど…


ただし、意味の良くわからない変な文章が散見される。もしかしてグーグル翻訳そのままなのかも?

その他に、困惑したのが糖質制限食の章に出てくる「ぬかクッキー」。米の外側はぬか、小麦の外側はふすま…だったはずなので、これはたぶん、ブラン(ふすま)で作ったクッキーことだと思われる。

あと、食品や薬品に関して、「Trotta薬局に売っている」と書いてある箇所多し。これはTrotta Pharmacyという、日本のマツキヨみたいな大手安売りドラッグストアのことなのだろうか。アメリカ文化に関する訳注は見当たらなかったので不明。

また、すごかったのは注射の手技説明。
糖質制限をするにあたり、この先生は1g単位で糖質を計算し、インスリンも注射器で4分の1(0.25)単位まで使い分ける指導をしているようです。血糖値ターゲットが常時85〜90mg/dl、ヘモグロビンA1c4%台という、完全な健常者のコントロールを目指しているので、血糖値補正に0.25単位の概念が必須だと理解できますが、日本では1単位または0.5単位で打つペン型注射器を使ってるひとがほとんどですよね。ここまでやってる人はいるかも知れないけど、私は見たことないなあ。


ただ、今年6月ごろに、長期にわたる厳しい糖質制限は寿命を縮めるという新しいニュースが出たばかりなので、継続的にやるとしたら一体どの程度までやるべきなのか?外来で医師と栄養士さんに相談してみようと思いましたが、


どの程度の効果かあるのか興味が抑えられず、外来時にプレ情報として提供するためにも、数日間だけCGMをつけて糖質制限食に挑戦してみました。


その結果は…、次回へ続く。