おなかP、10%。 | IDDM(一型糖尿病)・ipocoの暮らし

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こんにちは。ipocoです。


本日は意味不明なタイトルですが、要は
シックデイ対策としてのスクエア・ボーラス。
というテーマです。



先週虫垂炎になって、散らすために3日ほど入院しました。入院中はただひたすらお腹が痛むだけで、血糖値はわりと安定していました。ブドウ糖の点滴中も、終始150前後でほとんど変動はありませんでした。


が…、異変は退院後に起こりました。

家に帰ってきて、普段のご飯をぼちぼち食べ始めたのですが、急にお腹の調子がゆるくなったのです。
私は一型糖尿病の他にも、軽いものを含めると病気の見本帳のように身体中に色々な病気をした経験がありますが、なぜかお腹だけは運よく難を逃れていて、腸炎もノロウイルスもなった事がないし、下したことがほとんどありません。

なので、古いものを食べたとか、これといった理由が見当たらないのにこんな事になっているのがちょっと意外でした。まあ、こういう梅雨の時期ですから、もしかしたらどこかで口にした可能性はもちろんあるのですが…




…。




さて、お腹の調子が悪くなると、時を同じくして血糖値が乱高下しはじめました。いつものように食前にインスリンを打って食べると、



食後は低血糖になり、
食間に高血糖になる…の繰り返し。


どうも、パスタとか油物を食べた時の動きに似ていて、食後すぐには上がらないのに、食後数時間するとジワリと上がってくるのです。



どうやら、胃腸の消化吸収速度と関係しているらしい…と気がつき、  試しにスクエア・ボーラスで注入時間を引き延ばしてみる事にしました。



こういうのって、なんか明確な判断条件があるとわかりやすい気がするのですが、それを確立する前には、なんとなく勘でやってしまいますね。



スクエアを使う時は、いつも一体どうすりゃいいんだ…と悩みますが、つまるところ「何単位を、どのくらいの時間かけて注入するか?」なのです。


まず決めるのに簡単なのは、注入単位より注入時間な気がします。血糖値が上がり始める時間に、あたりをつければいいからです。


観察の結果、血糖値の上昇が始まるのが大体食後の3~4時間目頃みたいなのでそこに焦点を合わせ、注入時間は2時間にする事にしました。

ポンプの「ノーマル注入」は、ペンで注射をするのと同じで、大体食後2時間後にインスリン効果のピークが来ます。

ここで、ノーマルではなく「スクエア注入」を使って2時間かけて注入すると、インスリンが2時間かけて体内に少しずつ入っていくため、インスリン効果のピークが2時間ほど後にずれる事になります。そうすると、いま問題になっている血糖値上昇の始まる食後3~4時間目頃に、インスリン効果のピークを合わせる事が出来るのです。


つぎに、どのくらいの量をスクエアにするか?なのですが、これは、いま食後3~4時間目頃に血糖値がどのくらい上昇している状況なのか?で、なんとなく見当をつけるしかありません。



でも、こんな事初めてなのでどうしたらよいかよく分かりませんでした。

血糖値は、食後4時間目あたりからググッと上がり始め、150~220くらいまで上がるようでした。低くは無いけど、高すぎと言うほどでもない値ですね。



そこで、ためしにご飯の時に注入する単位のうち、全体量の10%だけをスクエアにしてみるところから開始しました。


これは、カーボカウントをして全部で5単位打つ場合、その10%の0.5単位だけを2時間かけて注入するということです。


もしこれで食後2時間めの低血糖も4時間目の高血糖もおさまらないのならば、スクエアが足りないので15%くらいまで増やしてみる必要があるし、

逆に2時間目に高血糖になり、4時間目に低くなっていくという逆転現象が起きるのならば、スクエアの割合が10%では多すぎるため、8%くらいまで減らす必要があると考えていました。


結果…
この最初の読みがドンピシャでした。


お腹がP~…となっている時は、
自分の場合は10%を2時間のスクエアで
注入するといいみたいです。


昨日からお腹の調子が元に戻ってきたら、またノーマル注入でいけるようになりました。


人体の不思議。