本日のテーマは、
埼玉県の「さいたま芸術劇場」にて、
今週の火曜日に公演された、シェイクスピアの悲劇「ジュリアス・シーザー」を観て来ました。です。
蜷川幸雄さんが監督を務め、
シーザーを暗殺する主役・ブルータス役を阿部寛さん、
シーザーの腹心で、ブルータス達に復讐を誓うアントニー役に、藤原竜也さん。
あの有名な暗殺シーンを演じるシーザー役に、横田栄司さん。
ブルータスを説得し、暗殺計画に導く軍人・キャシウスに吉田鋼太郎さん。
豪華キャストですな。
看板の写真も撮ってみました。パチリ。
なにしろ悲劇なので、
有名なシーザー暗殺のシーンを始めとして、最後は戦争になり、暗殺に加わった一味はみんなどんどん自殺・戦死…という、大変血生臭い史劇です。
悲劇のため面白い…とは言えませんが、
とにかく素晴らしかったです。
テレビで拝見していても分かりますが、主役の阿部寛さんは身体がとても大きくて手足が長く、舞台では沢山の役者さん達の中でもひときわ見栄えがします。
よく通る重みのある声で、広い劇場に響く抑揚のある声の独白シーンなどは、本当に素晴らしかったです。
そして私は特に、衣裳に感動しました!!
ローマ人と言えば体に巻いている「トーガ」という白い布をイメージしますが、この舞台では白い日本の着物を元にした衣裳がそれでした。舞台の上だけでなく、劇場全体を使った、観客席の通路を役者さん達が走り回る演出でしたので、通り過ぎて行く役者さんの衣裳を近くで見ることができて、それは裾が袴のように広がった、白い着物をアレンジしたデザインだとわかりました。
その白い衣装の上から床まである長~いツイードのコートを羽織っている人たちが一斉にパッとコートを脱ぎ捨ててみたり、
クリーム色の着物の上から銀色の美しい帯を締めた男性が走っていくのも見れました。
真っ白な綿がふかふかと詰まっている、お布団みたいな着物を着ている人もいました。
特にシーザー役の横田さんは皇帝の役ですから、タップリとした余裕のある真っ白なマントを羽織っていて、それを翻す様子はまさに王様の貫禄でした。
埼玉県さいたま市にある、「さいたま芸術劇場」にて、今月25日まで公演中です。
