これだけ毎日いろいろな患者さんと接していると
相談を持ちかけられたり、
今の辛い状況を話されたりする方もいます。
ある患者さんが、16年飼っていた犬が
昨日なくなったそうです。
この数ヶ月ボケも入ってか夜中にほえ始めたり
歩き回ったり、家の中のものを噛み千切ったりと
夜も眠れない日々を送っていたと言いました。
けれども、やっぱり亡くなってみると
悲しみのほうが強い。
それまで自分の中に湧いて出てきた
飼い犬に対するマイナス感情よりも
悲しみばかりが出てきて仕方が無い、と
少しぼんやりとしながら話してくれました。
本で読んだのですが
感情は排泄物のようなものだ。
ところ構わずまきちらすのは迷惑がかかるけれど
いけないものだと思って溜め込むほうがもっと悪い。
感情はコントロールしようと思っても、押さえ込むのは
良いことではありませんよね。
それにはしっかりと”感じつくす”ことが大切なのではないか
と思います。
現にこの患者さんも首の辺りがものすごく固くなっていました。
この数日間の緊張や、感情の溜め込みも一つの原因なのではと感じ、
「今日はゆっくりと悲しみに浸ってくださいね。スッキリしますよ。」
とお話しました。
「そうですね。今日は一日泣きまくりますよ。」
と愛犬の写真を僕に見せながら笑っていました。
