イラン絨毯 | IDC 大塚家具 銀座本店

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(毎週月、水、金更新)

 

みなさん、こんにちは。

大塚家具銀座本店のりょうでございます。

 
今回はイラン絨毯を紹介したいと思います。

 
イランでは2500年以上前から絨毯が作られています。
都市部のペルシャ絨毯は販売目的、ギャッベを織るカシュガイ族は自分たちが生活をするために織っています。


 
ペルシャ絨毯
 
生産地は主にイラン北部の都市、工房で働く織子はウールとシルクを素材し、手作りしています。有名な産地はイスファハン、ナイン、クム、タブリーズなどです。


 
イスファハン絨毯
 

イランの中央高原地帯に位置するイスファハンの歴史は古く、サファビー朝(16~17世紀)の第5代シャー・アッバース時代に「イスファハンは世界の半分(イスファハン・ネスフェジャハン)」と言われるほどの隆盛を極めました。

 

今なお残る宮殿、寺院や橋など歴史的な建造物は当時の壮大な街並みを髣髴とさせます。

 

イスファハンは、ウール絨毯の産地ですが、より細かい絨毯を織るために縦糸にシルクを用います。

 

下写真はイスファハン絨毯ですが、ウールとシルクの原料比率は一般的なものよりシルクが多く、より光沢感、高級感があります。

 

花瓶に花と鳥があり、鳥は神からの使者、幸福を運ってくれます。とても縁起がいいものだそうです。

 

 

 




 
 

 

 

 

 

ナイン絨毯

 

ナインは偉カヴィール砂漠の西端に近くにあり、イスファハンから東へ200キロの所に絵のように美しい都市。

 

より高品質な絨毯には羊毛が使用され、シルク製の経糸、もしくはシルクを含んだ経糸、緯糸、パイル糸が用いられます。

 

模様としては、中央にアラベスクと花のモチーフと一緒になったメダリオンが一般的に見られます。

 

 

 

 

 

 

 

クム絨毯

 

テヘランの南約160kmに位置するクムはイスラム教シーア派の聖地であり、国外からの巡礼者も多く宗教色の濃い独特の雰囲気を持つ町で、シルク絨毯の名産地として日本でもよく知られています。

とても光沢感あり、まるで絵みたいです。

 

 

 



 


 

 

ギャッベ絨毯

 

生産地はイラン南部(ザクロス山脈)がメインで、カシュガイ族の女性は生活のため、遊牧生活しながら、絨毯を織っています。

 

図面などなく、自然なものをイメージして作られています。染料も草木染めです。

 

 

 



👆はライオンですよ〜権利の象徴です。

 
 


草原に行った気分です。
 
ちなみに樹は砂漠には宝物なので、健康、長寿の意味があります。ラクダは成功を願うです。
 

 

 

ギャッベ絨毯は

 

・1年中快適…「クリンプ」というウールの縮れのおかげで羽毛のような通気性、保温力が得られます。

夏は冷房の冷たい空気も取り込みとても涼しく使えます。床暖なら暖房効率UP!

 

・汚れに強い…天然染料のため、ウール本来の油分が残っています。汚れが付きにくく落としやすい。

 

・弾力性強い…ウールはバネのような構造になっています。テーブルなどを置いても一時的に跡がつきますが次第に目立たなくなってきます。

 

 

*豆知識

 

草木染めの原料

 

 


 
赤・・・茜の根

黄・・・ザクロの皮

茶・・・クルミの皮

青・・・インディゴ(藍)

緑・・・ジャシール

ベージュ、黒はナチュラルです。

 

 

イラン絨毯は一個ずつ手織りしており、全て1点ものです。

是非見に来てください。