虐待などの心的外傷記憶について、サバイバーが「あれはこういうことだったのだ」と理解し、自己のライフヒストリーの中に定位することが回復への途上で必須のこととなる。

 

p34:グリンカ―とスピーゲルも同じく、(カタルシス治療によって)排出された記憶も、これが意識に統合されなければ治療は成功しないという観察を記している。

 

「意識に統合され」るには環境が必要だ。理解し受容的に傾聴してくれる人物の存在と所属する社会のコモンセンス。これらなしに孤独な努力と時間をたよりに回復することは不可能ではないが非常に困難である。ほとんどの人は耐え切れず脱落し、「サバイブ」できないことになる。

 

社会の内に心的外傷に関するコモンセンスを得る最初の草の根運動が、アメリカの画期的なコンシャスネスレイジング運動であった。