あまちゃん終了 イノッチの株上昇 | id120のブログ

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それぞれの選択、その9~行くべき道~
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「私は彼に対抗できる勢力を作ろうと思う。それがどのような形になるかはわからないけど、私一人ではきっとどうにもならない。今回のように私自身が呪印に引き摺られるような事だって起こりうるし、恥ずかしい話、さっきだってミランダに手を握ってもらわなかったら立ってるのもつらいくらい、オーランゼブルに恐怖していた。はっきりわかるわ、私は彼に勝てない。どうして勝てないのかはわからないけど、そう本能が告げている。
 だから、私は彼らに対抗できるような仲間を沢山集めないとだめ。彼らが私達に明確に敵対しないうちに。少なくとも今、彼らの危険性に気が付いている数少ない人間だと思うの、私達は。私達がやらなくてもどうにかなるかもしれないけど、どうにもならなかった時に後悔だけはしたくないの。それが私の考え。
 だからここから先、私の歩む道のりは非常に厳しいものになると思う。それこそ命も安全も保障できない。だから、この話に乗ってもらわなくても一向に構わないわ。降りるなら各人の判断で降りて欲しいし、責めはしないわ」
「それで、具体的にはどうするのさ?」

 ミランダがアルフィリースに問いかける。アルフィリースは目を閉じ、やがて口と共にゆっくりと開いた。

「傭兵団を作るわ。私と共に戦ってくれる人を探すの。最初は国に仕官することも少し考えたんだけど、それでは肝心な時に自由がきかないし、なにより狭い世界にこもってしまうことになるわ」
「なるほど。じゃあアタシの意見を言おう」

 すかさずミランダが口を開く。

「アタシは傭兵団には参加できない」
「そう」

 アルフィリースが目に見えて落ち込んだ。表面上は冷静を保ったが、落胆したのは誰の目にも明らかだ。立場上ミランダが参加するのは厳しいと誰もが思いつつも、ここまでミランダがきっぱり断るとは思っていなかった。思わずニアやリサが身を乗り出しかける。

「何しょげた顔してんのさ、アルフィ。人の話は最後まで聞くもんだよ」
「え?」
「アタシは参加できないけど、うちの最高教主を説き伏せようと思う。それでアンタの傭兵隊に協力する専属の部署を、アルネリア教会に立ち上げるのさ。そういう話なら、最高教主も乗るだろう。どのみち、今回の件では既にアルネリア教会に動きが見られる。それにアルネリア教会は、各国の魔物討伐なんかには援助をするんだ。別に対象が傭兵団でもおかしかないさ」
「ミランダ、それじゃあ」ブランド 財布 激安
「アタシはそこの長に就任するように働きかける。あんたの傍にいるよ、アルフィ。親友だろ?」

 その言葉にアルフィリースが涙した。初めてアルフィリースが人前で見せる涙だったかもしれない。もちろん、寝ている時にうなされて見せる涙は別として、である。

「ミランダ私」
「何も言わなくていいよ。アタシが選んだ道だから」
「うんうんありがとう、ミランダ」
「アルフィ、我も同じ気持ちだ」

 涙を隠そうともしないアルフィリースに、さらにエアリアルが続く。

「我の命、アルフィが好きな時に好きなように使うがいい。外の世界には騎士というものがあるらしいな。我はアルフィの家族であり、騎士でありたい。もしよければ、我を受け入れてはくれないか?」
「そんな、エアリー貴方ならもちろん歓迎よ」
「ちなみにリサも同じ気持ちです」

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