"ずっと一緒ね""永遠のともだち"4人の親友と学生時代に誓い合った。
この時間が、変わらずに存在すると信じて疑わなかった頃。
時間が経ち、進路がわかれて、社会人になり、結婚、出産、子育て...
本人たちは同級生でも、夫や子どもたちの年齢は違い、その時々で必要な行動も優先順位も変わる。
それでも、私たちは、年に数回会うことが出来た。
"子どもたちが小さいうちは仕方ない""家庭がいちばんだから"皆がそれを語らずしも理解していたから。
子どもたちは成長し、親よりともだちを選ぶ年頃になって、"私たち時間"が戻ると思いきや、進路や夫婦間、諸々の事情で少しずつ会う回数が減る。
それも仕方なかった。自分の時間と家族の時間を生きているのだから。
誰もが納得した。
そして、会う時間が重荷に感じ始める。
嫌いだからとかじゃない。その時間を他に充てたいと考えるから。
そして、手放すことを考え出す。
バシッと切る"宣言"をするわけではない。
少しずつ離れていく。
しがみつけばそれは余計に遠退き、ギクシャクすると思う。だから1度手放す。
そうすることで、本来、その時に必要な人脈や時間が見えて、手に持つことができる気がする。
人は、1度に手に持つことができる容量が決まっていると思うから。
それ以上持つと、こぼれ落ちてしまう。
持てるだけのものをしっかり握りしめて大切にしたい。