会話につまり、その隙間を埋めたくて、"また連絡します、ごはん行きましょう。"と。
正直なところ...こちらから連絡はしない。食事なんて行かない。
社交辞令というヤツ。
"またね"とか"また"、そのしばりのない約束。
"いつ?"と、聞き返されない限り、どこまでも逃げられる。
相手だってある程度は気づくだろう、その社交辞令に。
私は、また、またね、をよく使う。
口癖であり、隙間を埋めるには便利だから。
そして、それを使う相手は、またねの示す、次回はない。
最近、気になる人がいて、距離を縮めたい。
どんなものを好み、どんな時間の過ごし方をしているのか...なんて、気になるし、知りたくて。
ごはん、お酒、映画、ドライブ...頭の中は、その人とのお出掛けシーンばかり。
会話のなかに、それとなく散りばめる。
恋人がいないのは確認済み。
会社近くにオープンしたイタリアンの店の話題。チャンス到来。
"行ってみましょうよ。"軽く、明るく放つ。
"そうだね、またね。"
"またねはイヤだ"私は心の中でつぶやく。
行かないってことじゃん...
"この週末とかどうですか?"
"またね"を打ち消す焦りから、押しが強くなる。
"今は返事でかないから、また連絡するよ。"
"また"もイヤだ。
自分が使ってきた言葉に振り回される。
ただ、彼は、本当に、予定を調整するだけだった。彼から、すぐに返事がきた。
結局、金曜日は出張。だからNG。
これは事実。
今まで、逃げや、便利に使ってきた口癖。
少し相手を見下していたキモチもある。
好きになった人を通して逆襲された気がした。
すごく反省した。