こんにちは、清水です。
蒸し暑い日が続きますが、お身体に気をつけてください!
本日はシェークハンドに変更して9ヶ月目の生徒さんのレッスンです。
彼女は若いとき実業団でやっていたので卓球を全て知っています。
ただ、ペンホルダーからシェークに変えて約9ヶ月間の間に随分シェークに慣れてきたと思います。
というよりはシェークの技術がますます身についてきたと思います。
最近はバック主戦型を目指しておりますので、前回よりバックのネット前のフリックレシーブ、ロングサーブに対するゾウさんドライブを指導してきました。
さらに、バック側ネット前に浮いたチャンスボールのミニバックハンドスマッシュとバック側に大きく振られた深いボールを中陣からロビングで返球するコツも指導してきました。
レッスンの中では何本も同じようなボールを出しながら私がその都度打ち方に声を出して指導していくのでよく入るようになります。
しかし、他の生徒さんと同じように練習中はなかなかうまく入らないようです。
あなたもそうではないでしょうか。
本日は、生徒さんが先日の練習で永年のライバルであるMさんと練習試合をした結果の中から多くの得点を取られた原因について、話を聞きながらそのライバルに勝つために必要な技術を一緒に考えてレッスンをしました。
私が以前に考えていた、自分のライバルである選手に対する勝つための戦術または相手の攻撃に対する返球する方法を一緒に話を聞きながら考えて指導することが大切ではないかというレッスンを初めてしたような気がします。
卓球をする選手の方の目的にもよりますが、試合に勝つためには練習をする、指導者にレッスンをお願いするということが挙げられます。
そのような選手には、目標にしているライバルである選手に勝つための戦術、技術を指導することが最高の指導ではないかと思います。
ただ、この指導方法はある特定の人に対する指導方法に向いていると思います。
学校やクラブなどで多数の選手を指導している指導者の方には大変難しいと思います。
本当ならばこのように1人ずつの選手に対して、個別の指導をする事が一番理想だと思います。
しかし、予算の関係で1人の指導者が多くの選手を見なければならないのが現状です。
このような状況にある指導者は選手それぞれに自分自身で自分のライバルに対する試合に勝つための戦術を考えたり、技術を身につけたりさせる指導方法を考える方が良いと思います。
まず、ライバルとの試合内容を教えてもらいました。
その選手はナックルサービスから3球目攻撃が得意で、それに加えてツッツキも得意で粘り強くボールを拾い、相手によってはカットまで引くというオールラウンドの選手だそうです。
素晴らしいと思いました。
今の若い選手が多くのことを学べる方だと思います。
そのライバルとの練習試合では、生徒さんの苦手とするミドルを攻められチャンスボールを攻撃されて得点を重ねられたそうです。
また、得意のナックルサービスをフォア側からクロスに出され、そのナックルサービスをミスしたり甘いボールを返球して攻撃されることが多かったということでした。
そこで、本日はミドルに来たボールを返球するためにワイパー式バックを指導しました。
この打法は私がラージボール卓球を始めた頃に覚えた打法ですが、あまり硬式ではよろしくないように言う方も見えますが先月に行われた世界卓球選手権パリ大会で大活躍した松平健太選手がミドルからフォア側に来たボールをバックで返球していた技術です。
この打法を覚えるために中陣に下がって返球することが早く覚えると思い、中陣からスマッシュボールをワイパー式で左回転を掛けて返球するレッスンをしました。
このワイパー式で返球するほうが回転を掛けることでオーバーミスを減らすことができ、さらに回転で相手を遠くに動かすことができます。
このラケットの動きを前陣でおこなってもらいました。
体の真ん中に来たボールは、ラケットに当ててから横回転を掛けるようにラケットを動かすことがポイントです。
さらに、問題のミドルに来たボールはラケットを握る力を抜いてラケットに当ててから小さくラケットを倒すように返球する。
ラケットを強く握るとボールを押し殺してしまいネットミスに繋がります。
そうならないように、力を抜いて柔らかいボールをネットの向こう側に落とすように返球することがポイントです。
相手の強いスマッシュは、ラケットにボールが当たった瞬間にラケットを強く握り強い横回転を掛けるようにしてオーバーミスをしないように返球することがポイントです。
この指導を開始してから少しずつ慣れるにつれて生徒さんは嬉しい声を出すことが多くなりました。
苦手なミドルがおもしろいように返球することができ、次回のライバルとの練習試合が楽しみだと言っていました。
次は、失点の多かったナックルサービスの返球方法についてのレッスンをしました。
ナックルサービスを多く使う選手は、比較的ドライブが得意ではありません。
しかし、サービスからの3球目攻撃が得意です。
レシーブを普通に返球すると相手にスマッシュをされてしまいます。
だから、レシーブではフォア側に切って返球、回転を変えて返球、フォアストレートに速いタイミングで返球するレッスンをおこないました。
特にフォアストレートへの返球は緩急をつけて返球することがポイントです。
生徒さんがライバルとの練習試合に勝てるように一生懸命支援したいと思います。
少しでもお役に立てれば幸せです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。