どうしても逃したくなかった十和さんと付き合うことができて有頂天でした。


誰かに言いたくてたまらなかったのですが、まだ付き合いたてということもあり、この先、どうなるか分からないのと、いつでも捨てられるだろうなと思っていたので、もうちょっと関係が深くなるまでは言わないでおこうと思いました。


毎日、LINEの画面いっぱいの長文を2~3往復するという状態で、付き合いたての楽しい時間を過ごしました。


その次の週は金曜日の晩にナイターを見に行こう!という話になりました。

二人とも野球が好きなので、せっかくなら一緒に楽しもう!と、金曜日の仕事終わりに花火ナイターへ行くことにしました。


しかし…その日は、天気予報も良くなかったのですが、夕方から雲行きが怪しく、風と雨の状態が思わしくなかったこともあり、集合してから、今日は止めとこうということで中止し、居酒屋で一緒にご飯を食べることにしました。


居酒屋でご飯を食べたあと、行き付けで、私と同じ球団のファンのマスターがやっているバーに行きました。

そこは選手も来たりするお店なので、十和さんも、楽しんでもらえるだろうなと。


案の定、そこでは凄く楽しい時間を過ごせて、その日も、朝まで二人で一緒に過ごしました。


翌日は、朝に一緒に近くにあった有名なパン屋さんでパンを買って公園で食べて、昼はお互い、一度、自宅に戻って着替えたり、家の用事をすることにしました。


有名なパン屋さんだったので、せっかくならと、十和さんの家にもとお土産を渡しました。
まだまだ付き合いたてだけど、少しでも点数稼ぎをしようと姑息な手段に出ています。


そして、その後、お昼過ぎに車で十和さんの家の近くの駅まで迎えに行き、一緒にドライブすることにしました。


とりあえず行けそうな観光名所を車で見に行くだけでしたが、その道中、話しているうちに色んな共通点が見付かってビックリでした。


私の兄と、十和さんのお母さんが同じ誕生日だとか、十和さんのお母さんと私の母親の出身校が同じだとか、その他にも色んな共通点がありました。

あまりの一致ぶりに、世間って狭いね~(笑)という話をしていました。


また、会計とかの際、十和さんが凄く気を遣って、「奢られっぱなしじゃ悪いから…」と言って、お金を出してくれようとするのですが、そこは、「いいよいいよ、いずれ、もしかしたら、結婚するかもだし、結婚資金として貯めといて」と言って、断っていました。

先走り過ぎですが、いずれ結婚したら、財布は一緒みたいなものになるでしょうし、そこまでお金に執着がないので、それで揉めるのがイヤだと思っていました。
十和さんが奢られることに凄く恐縮していることが見て取れていましたし、それでいいかなと考えていました。


その日は夜中まで一緒に居て、日付が変わった頃に家まで送り届けました。