まなびをやめない GIGA構想は誰のためにあるのか | つれづれICT

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中学校ICT担当者としての日々の実践・悩み・ぼやきなどを書いていきます。

 コロナウイルスの蔓延により、学校における教育活動も制限をせざるを得なくなり、その結果GIGA構想そのものが前倒しして行われることとなりました。

 

 この「全員に端末を1台」というコンセプトは誰をメインターゲットとして考えられているのでしょうか?

 

「そりゃ全員でしょ」といえばその通りなのですが、家庭では良い学習環境や教材もなく、塾などにも行けない子どもたちのためにあると思います

 

 学校や塾に行かなくとも、端末でハイクオリティーな学習動画を視聴したり、学習アプリで主体的に学習を進めることができる。

 

なんと素晴らしいことなのでしょうか。

 

現状はというと、環境が整っている生徒さんの方が、もともとの学習意欲も高く、上手にGIGA端末を使いこなしている・・。

 

家庭での学習習慣さえない人は、端末を与えても「どうやったらフィルタリングを抜けてゲームができるか」ということが「目標」になってしまっています。

 

ギガ端末に出会ったせいで中毒(常に端末に触っていないと落ち着かない)になってしまった生徒・児童さんもいます。

 

教室にいる生徒が何をしているのか把握出来るソフトがあればいいと思いますが、予算などの関係で難しいだろうなと思います。

授業中に後ろの方へ行ってさりげなく端末の画面を見るようにしていますが、本来端末は必要に応じて家に持ち帰り、十分活用して欲しいのに・・とジレンマを感じる日々です。