【書籍情報】
時生 (講談社文庫)
東野 圭吾 (著)
出版社: 講談社 (2005/8/12)
ISBN-13: 978-4062751667

【概要・コメント】
とても穏やかな気持ちで読み終えることができた小説である。

もちろん途中の物語には波乱万丈があるのだが,物語の設定が時間を自由に扱える,(ある意味)神様の設定であるために,少し冷静な気持ちで読めるのかもしれない。

人生は予期できないトラブル・障害の連続であるが,後から振り返ると,そのトラブルを乗り越えるために神様(Spiritual thing)とでも表現しないと説明できないような,手助けがあるようにも思える。

別の言い方をすると,その手助けを受けることができるまで頑張り続けた者のみ,そのような神秘的な存在に出会えるのかもしれない。

フィクションの小説を読んで,自分の人生を語るのも不思議な感じではあるが,それが小説(物語)の効能かもしれない。

技術書ばかりではなく,たまには物語を読むことの重要さを認識させられた一冊であった。

時生 (講談社文庫)/講談社
¥832
Amazon.co.jp


【書籍情報】
カッコウの卵は誰のもの (光文社文庫)
東野 圭吾 (著)
出版社: 光文社 (2013/2/13)
ISBN-13: 978-4334765293

【概要・コメント】
東野圭吾らしい,科学技術のジレンマを
上手く突いたトリッキーな設定の物語である。

今回のテーマは遺伝情報解析が
我々の生活(人生)に何をもたらすかを
辛らつに描画した小説である。

トリックに圧倒的な驚きはないが,
読み進めるにつれて,なるほどと思われる
ストーリー展開である。

カッコウの卵は誰のもの (光文社文庫)/光文社
¥700
Amazon.co.jp


【書籍情報】
リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック
Dustin Boswell (著), Trevor Foucher (著), 須藤 功平 (解説), 角 征典 (翻訳)
出版社: オライリージャパン (2012/6/23)
ISBN-13: 978-4873115658

【概要・コメント】
久しぶりに情報技術に関する教科書を読んでみた。
15年くらい前,一生懸命にプログラミング言語を学び,良いプログラムを書くことに一生懸命だったときは,この手の技術本を読みあさっていたが,最近はめっきりコーディングする機会も減ったので,この手の本への関心が低くなってしまっていた。

若い子たちに,教科書を紹介するにあたって,絶版になっているような古いものばかりを紹介するのも申し訳ないので,新しい教科書を読んでみた。

久しぶりに読んだ種類の教科書をべた褒めするのも問題があるように思うが,この書籍とてもお勧めである。
プログラミングの技術を高めるためには,(できれば人間工学に基づき)人間の能力の限界を知ることが必要である。

つまり,人は何を理解でき,何を推定でき,何を覚えていられるのか?これを適格に把握し,人が出来ないところをソースコードで補ってあげるのが良いコードであるという基本概念である。

この書籍の1つ残念(というか工夫が必要)なところが,コードの例が複数の言語で書かれているため,あまりプログラミングに慣れていない初心者にとっては,この例を見ただけで尻込みしてしまうかもしれないところである。

あまり例として挙げられたコードの詳細は気にせずに,その基本的な考え方だけを上手く学んで欲しいものである。

ちなみにAmazonの批評などで,新しいことなど何も書いていないという記述が見られるが,それはそれで正しい。過去に大量に出版された書籍に目を通している人は改めて,本書を読む必要はないだろう。
むしろ,過去の名著に触れたことのない人にとって,大変価値のある書籍だと思う。
騙されたと思った,是非手に取って欲しい1冊である。


リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory i.../オライリージャパン
¥2,592
Amazon.co.jp