【書籍情報】
ガウス過程と機械学習
持橋大地, 大羽成征
出版社: 講談社 (2019/3/9)
ISBN-13: 978-4061529267
【概要・コメント】
ガウス過程を中心として,確率的(ベイズ的)機械学習技術の基盤を押さえた良書である。
機械学習プロフェッショナルシリーズは,初学者にとっては学習が難しい本が多いが,この本は(適度に)読みやすい。
機械学習系の教科書に数式が多用されるのは当然であるが,その数式をトレースできるように解説してくれている教科書は多くない。
一方本書は,第0章の機械学習の概念説明から始まり,カウス過程回帰の具体的なところまで,式変形における具体的な公式を示しながら丁寧に説明してくれているので,非常に読みやすい。
単なるライブラリの使い方解説書とは異なり,しっかりと確率的(ベイズ的)考え方を理解させる説得力のある教科書である。
例えば第1章を線形回帰から初めて,それをガウス過程回帰と比較するところなどは,大学で基礎統計を習った程度の人にも,ステップを踏み外すことなく勉強を始められる工夫として素晴らしい。
基本的に教科書は読む人のためにあるのであって,書く人のためにあるのではない。
その大切なことを再認識させられる1冊であった。
Introduction to Machine Learningで機械学習の基礎を広く学んだ後に,本書を読んでみるのがよいだろう。