【書籍情報】
失敗学と創造学
濱口哲也
出版社: 日科技連出版社 (2009/10/1)
ISBN-13: 978-4817193278
【概要・コメント】
社員がもっと(自分のように)創造的になって欲しいと願う経営者は多いであろう.
世の中には様々な発想法があるものの,それを用いることによって創造的になったとは,なかなか思えないであろう.
本書籍は失敗の真の原因を上位の概念で集約することで,使える知識として活用することを提案している.
そして,失敗の原因を上位の概念でとらえることが,創造的思考において解くべき問題,達成すべき課題を設定する上で役に立つということを指摘している.
本書籍を読むだけで,社員の全てを創造的にすることは難しいかもしれないが,少なくとも過去の(失敗)情報を使えるカタチで保存し,未来の失敗,そして将来売れる製品・サービスを創造するためのきっかけにすることは可能であろう.
以下,本書籍の中で注目すべき文章をいくつかピックアップする.
- P.vii: 不良というのはトップ企業の製品に比べられるから不良と呼ばれるのであって,他者が到達できていない高いレベルまで行ってしまえばそれは``技術的限界''と呼ばれるのである.
- P.25: 知識も組織も上に登らなければ水平展開はできない
- P.64,65: 性能を評価するのとは別に,弱点を探すために壊す試験を行わなければならない・・・中略・・・ソフトウェアに関して言うと,この破壊試験は``意地悪試験''と言い換えることができる.
- P.90: マニュアルや自動システムを作る人は賢くなるが,それを使う人は馬鹿になる
- P.117: なぜ失敗に学ぶと効率がよいかというと,人間は同じ過ちを繰り返す動物だから.過去の失敗と同じか,似たような形で次の失敗が起こるからである.
- P.125: 手段をそのまま自動化したから間違えたのである.必要なのは,{\bf 機能の自動化}だったはずである.
- P.127: 優秀な発明者は,自分で課題を設定する
- P.128: 要求機能を記述するときは,もっとも基本的な要求だけを,手段や方法を含まず,出来る限り厳密な言葉で記述しなければならない.要求機能を記述できたら,発明は半分終わったようなもの
- P.145: 要求機能を考え直す,上位概念と下位概念を自在に行き来するという思考プロセスがとても重要である.
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