【書籍情報】
「学力」の経済学
中室 牧子
出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン (2015/6/18)
ISBN-13: 978-4799316856

【概要・コメント】

2016年6月4日現在,Amazonの教育学のカテゴリーでベスト1に輝いている書籍である。

Amazonのレビューでも☆4つに輝いており,そのレビューには賛否両論あるものの,とても興味深いコンテンツであると思う。

本書の主たるメッセージは,
『日本』の子供の教育手法の効果評価を
データドリブン(証拠に基づく取り組み)に変えて行きましょう。
というものである。

「何を当たり前な!」と思われるかもしれないが,この当たり前なことが日本の教育政策では実施されていないというのが,著者がもっとも強く主張したい点である。

これだけ書くと,この書籍のメッセージを矮小化しているかもしれない。

具体的なトピックとして,本書の中では米国で行われた実験データに基づき,TVの視聴時間やごほうびの与え方など,親が子供の教育の中で注目するトピックについてもその効果の正負について解説をしている。

米国のデータに基づく分析結果は,一般で広く言われている(直感的な)こととは違うので,是非一度本書をご覧頂くことをお薦めする。

本書の最初で(ある意味,かなり皮肉的なコメントとして)経済や産業技術に関しては各自の専門家がいるが,各自の領域を分担しているが,教育の問題に関しては誰もが専門家のような顔をして,「私の経験に基づくと,~~~」と話を始める,と指摘している。

まさに指摘の通り,個人の経験を一般論として語るのはデータの量・質という意味で,科学的に明らかに間違った行為である。

本書を是非ご覧頂き,教育も科学的に,データドリブンで行われるべき!と思って頂けると幸いである。

「学力」の経済学/ディスカヴァー・トゥエンティワン
¥1,728
Amazon.co.jp