【書籍情報】
日経ものづくり2010年2月号
日経BP社
「特集-エコものづくり 魅せる省エネ設計」


【概要・コメント】
省エネだと売れる自体から,省エネでなければ売れない。
しかも省エネが分かりやすくなければ売れない時代が
到来しているようである。


省エネというのは,商品・サービスにとっての1つの機能である。
とすると,この機能の強み・ありがたさが分かりやすい方が
消費者にとって高く評価されるのはしごく自然な流れである。


それにしても,一部の機械,電機メーカは
この省エネの売り込み方法が下手だなと思わされる。


「当社比で何%低減しました。」と記述されても,
それがどれくらいすごいことなのか,消費者に伝わると思っているのだろうか?
「そもそもお宅の商品の性能が悪かったから当社比でそんなに向上してるのでは?」
との消費者の疑問に答えていることになっているのだろうか?


このような省エネを”付加価値”程度にしか考えていないメーカの
担当者は今すぐにその思考を180[deg]切り替えるべきときが
来ているのだと本紙を読んで感じた。


例として挙げられているは以下のような製品である。
・マツダ/デンソーのアイドリングストップ機構
・三菱電機のムーブアイエアコン
・日立アプライアンスの冷蔵庫


どれをみても,ユーザからみてその凄さが一目瞭然である。


自動車の停止時に静けさを保つ社内,
部屋の中をキョロキョロと見回しカーテンを閉じるよう
アドアイスをくれるエアコン,これまで主婦が悩んでいた
霜を冷蔵庫の冷却に使うという新しい発想。


どれもがユーザが見て,その新しさと効能を理解もしくは体感出来るものであり,
その意味で省エネが”付加価値”ではなく”新価値”であることが理解出来よう。



「省エネだけじゃ売れない。」と嘆く前に,
その省エネが人に旨を張って売り込み出来る技術なのか?
技術者はまず自分の胸に手を当てて熟考する必要があるだろう。