【書籍情報】
ハイブリッドカーのしくみがよくわかる本
御堀 直嗣 (著)
出版社: 技術評論社 (2009/11/7)
ISBN-13: 978-4774140575
【概要・コメント】
トヨタのハイブリッドカー,Priusを中心に
ホンダ,日産,日野自動車も含めて
解説したハイブリッドカーの入門書である。
さすが技術評論社の本らしく,入門書的な扱いながら
しっかりと技術のポイントを絞って解説しているため,
非常に役に立つ書籍だと思う。
これまで日経ものづくり等でハイブリッドカーの
概要を理解していたつもりであるが,
改めて1冊の本として整理すると,
その開発の裏にあったであろう課題,そして
それらを克服するために編み出された技術に感動を覚える。
昨今,日本の学生における理工系の人気低下が騒がれているが,
このようなハイブリッドカーというある種,技術の集大成が
実現されるのは,もはやこれらのハイブリッドカーが
最後かもしれない。などと考えてしまう。
一概にハイブリッドと言っても,トヨタのPriusと
ホンダのインサイトでは全く思想が異なるし,
この先に待っているであろう電気自動車時代に繋げるという
意味においては,この両者は大きくレベルが異なる。
つまり,Priusが将来電気自動車への発展を狙える車両であるのに対して
ホンダはエンジンにモータを取り付けた程度の車両である。
やはりクルマ好きにとって,エンジンの爆発感は
捨てられないものであり,その意味でホンダは
電気駆動を主とするハイブリッドへ踏み出すことが出来ないのであろう。
日産自動車はハイブリッドで遅れたぶんを,
1Step飛び越えることで,電気自動車販売に試みようと
いうところが非常に楽しみであり,その意気込みを感じる。
各社,未来の自動車のきっかけとなるべく
技術開発を進めているわけであるが,そこの裏にある
「思想」がとても重要で,その思想を語れる未来のエンジニアを
育て続けることが,現エンジニアの我々の責務なのであろう。
ともかく,日本の現技術の高さを強く感じさせられる1冊であった。
- ハイブリッドカーのしくみがよくわかる本/御堀 直嗣

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