家に帰った真緒は帰り道での蘭の様子が今まで見たことないもので、少し胸さわぎを感じる。
 蘭がしゃべった言葉は自分との分かれ道で、バイバイと言っただけだったし。 
  球技大会で疲れたね  と、言ったときも生返事だった蘭の顔を思い出していた。

 次の日、蘭のクラスで、女子たちが蘭を取り囲んで話をしているのを見る。

 昨日の蘭の様子が気になるけど、理由を聞くところまでいかないままだ。
聞くのは怖い気がしたけど様子を見に行かなくては、いられなかった。

 とたん、蘭のまわりにいた4人の女子たちが、こちらを見る。
 もとから、目立ちたがり感強めの格好をしていて真緒の苦手意識を引き出している4人だった。

 蘭は自分のクラスのどの子とも仲良くなってて、よく楽しそうに会話してるのを見かけるけど、この4人はいつもお約束のように連んでいる。
 きっと、蘭のことをかなり気に入ってるだろうと思っていた。
 そして、何故かにらまれていることに気づき真緒は疑問の表情になった。
蘭も真緒に気づいたけど、4人としゃべり続けている。
 すぐ休み時間が終わるチャイムが鳴って真緒は戻る。
 
 次の休み時間に蘭が来た。
真緒にちょっと来て と、言って歩き出す。
真緒はおかしいと思うけど小走りについて行った。

 何もしゃべらず歩く蘭は、階段の最上階の踊場の方へ行き立ち止まる。
そこにあの4人の女子が待っていた。
わけのわからないまま呼ばれて1人の前に歩いて行く。
真緒は蘭の方を見たけど、目を合わせてくれなかった。
その1人が真緒の目を見て、こう言った。
自分のことをモテるとか思ってる?自分が何したかわかってる? と。
どういうこと? と、聞くと、何もわかってないふりする?  と、強めの口調で言った。
 もう頭が混乱する真緒が蘭を見た時、少し遠いところで静観してる様な表情で立っていた。