太一さんの計らいでオジキの葬儀は
誰にも知られず俺達だけで秘密裏に行った。
警察が介入すればニュースになり
浅生や二宮組の組員達にも知れ渡る。
そうなると...田城の行方を勘ぐられる。
それではこれからの計画が
駄目になってしまうので避けたかった。
オジキは...二宮のしあわせを願ってた。
二宮を守る為には...まだ秘密裏に動くしか
なかった。
見送りが...俺達だけですまない...オジキ...。
...っ...親父様.....。
親父様も...『それでいい』と
おっしゃって下さると思います。
親父様にとって一番のしあわせは...
和也さんに見送られる事だと思いますから。
...そうですね...。
親父様にとってそれが一番でしょう。
二宮は...静かにオジキを見送っていた。
その背中を俺達も静かに見守った。
・*:.。.・*:.。.・*:.。・*:.。.・*:.。.・*:.。
オジキの葬儀を行った2日後の20時。
浅生と田城の密会の日が来た。
それじゃあ...行って来る。
松本...二宮を頼む。
はい。
...大野さん...。
大丈夫だから。
ここで大人しく待ってろ。いいな?
...はい...。
心配そうな顔で俺を見つめる二宮の
頭を優しくポンポンと撫でる。
なぁんか...凄く甘ぁい感じが漂ってるの...
感じてるの俺だけです?笑
.....空気を読みなさい...隆平。
だから貴方はモテないんですよ...。
...!!∑ฅ(º ロ º ฅ)|||
何か...凄い言われようやな...俺...。泣
翔にダメ出しを食らった隆平は
頭を項垂れ落ち込んでる。笑
...そんなに...甘い雰囲気出してるか?俺。
チラリと翔を見ると...目が合って...
はぁぁ...と大きなため息を吐かれた。
え?そんなに?マジか...。苦笑
今から浅生と取り引きをするのに
浮かれてたらマズイわ。
コレが上手く行かねぇと
二宮の自由が手に入らない。
気ぃ引き締めねぇと...。
じゃあ...行って来る。
何かあればすぐに連絡下さい。
はい。行ってらっしゃい。
俺が居るから大丈夫ですって。笑
...はいはい。そうですね。頼りにしてます。
何か...気持ち込もってへん様な...。
気のせいです。
...行ってらっしゃい...大野さん...。
ん。
二宮と松本と隆平にに見送られながら
翔と二人部屋を出た。
To be continued.