半分。74 | 智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

『えっ?!大野くんのそんなとこが好きなの?!』と周りから言われる、ワタシのツボや萌えポイントを、思いつくまま書いている智つぼ。(さとつぼ。)です。



...二宮組が...無くなる...か...。


そう...無くなるんだ...。

俺が...全てを終わらせる。だから...


親父。

組印はどこだ?



そう言うと...

田城は銃を取り出し儂に向けた。



どこを探しても見付からねぇんだ...。

親父が持ってんだろ?.....出せ!!


...組印は.....もう無ぇよ。


...は?...組印が無い?どういう事だ!!


二宮組は...大野組の傘下に入った。

だから...組印はもう無ぇ。



儂の言葉に一瞬動きが止まった田城。



.....大野組の...傘下に入った?

親父はもう組長じゃねぇ...。

そんな事が出来るハズが.....


和也を組長から降ろしたんだよ。

だから二宮組の組長は...儂だ。

その儂が...大野組の傘下に入る事を決めた。


なっ...


ホントはよぅ...お前ぇを...二宮組の組長にと...考えてた時もあったんだよ...。


今更っ...


だけど...お前ぇは...儂を裏切った...。


俺が...裏切った?


お前ぇは...クスリに手ぇ出して...

若ぇ奴らにバラ撒いた。

儂が一番嫌いなやり方を...

お前ぇはやったんだよ。


...っ...。


だけど...皮肉なモンだよなぁ...。

二宮組は...そのお前ぇの資金源に

頼るしかなくなってしまった。


和也が...辛い目にあってても...

儂は...組長として...組の存続を選んだ。


だけどなぁ...今更になって分かった。

儂のした事が間違いだったってな...。



和人を失った時に...組の在り方を考えていれば...栞も和也も...苦しませずに済んだ...。

全ては儂のエゴだ。



...組印も無ぇ...二宮組も無ぇ...。

俺の計画は...全て台無しって訳か...。


...田城...。


なら...残ってんのは...あのガキだけか。


田城っ...てめぇ...。


あのガキを浅生に高値で売り付けて

一生飼い殺しにさせてやる。

親父は...あのガキを救う事も出来ずに...

一生苦しめばいい。笑



そう言って田城が立ち上がった。

同時に儂は...持っていた銃を田城に向けた。



その瞬間。

パンッ...と銃声が響いた。




✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽




奥の部屋に潤さんと一緒に隠れ

リビングの様子をうかがってた。



玄関の扉が開いて...

田城さんが廊下を歩いてくる音が聞こえる。



思わず手をぎゅと握ったら...俺のその手に

そっと潤さんが手を重ねてくれた。



...大丈夫です。

和也さんは絶対俺が守りますから。


...潤さん...。



じぃさんと田城さんが...話を始めた。

所々...言葉が聞き取れない。



二人が何か...言い争ってる...。

どうしよう...このまま隠れてて大丈夫かな。



そう思ってた時。



パンッ...と言う音が...聞こえた...。






To be continued.