半分。53 | 智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

『えっ?!大野くんのそんなとこが好きなの?!』と周りから言われる、ワタシのツボや萌えポイントを、思いつくまま書いている智つぼ。(さとつぼ。)です。



次の日の朝。

目覚めてリビングに行くと翔と松本が

一緒にキッチンで料理をしていた。



智さん。お早うございます。


大野組長...お早うございます。


ん。おはよ。

二人で...飯作ってんのか...。笑


松本さん...料理も上手なんですよ。


お口に合えば良いのですが...。



そう言ってテーブルに付いた俺の前に

洋風の朝飯が並んだ。



...旨そうだな...。


どうぞ召し上がって下さい。


ん。



手を合わせてフォークを持つ。

ふわふわの卵をすくって口に運ぶ。



...めちゃくちゃ旨ぇな...。笑


ありがとうございます。笑



松本の飯を堪能していたら...

二宮が部屋から顔を半分出した。



...おはよう...ございます...。


和也さん...お早うございます。


お早うございます。

二宮組長...ゆっくりお休みになれましたか?


...はい...。


和也さん...朝ごはん召し上がりますか?


...ん...食べる...。



そう言って部屋から出て来た二宮の顔を見て

俺達は一瞬無言になった。



殴られた頬は...案の定少し腫れていて

手首と首筋には赤紫色の痣が出来ていた。

きっと...体はもっと痛々しいんだろうな...。



翔が二宮を俺の前の席へと誘う。

二宮はストンと俺の前に座った。



...大野さん...おはようございます...。


ん。

...二宮...傷はどうだ?痛むか?


...少し.....でも...大丈夫です...。


そうか。

見た目はすげぇ痛そうだけどな。苦笑


ふふっ...見た目は凄いですよね...。笑

でも...見た目よりは痛くないです...。


...なら...良かった。



翔と松本が三人分の食事をテーブルに並べ

皆で食べ始めた。

食べながら...今後の事を二宮に話した。



二宮。

事が落ち着くまで...お前と松本には

ココに居てもらう。いいな?


...大野さんを巻き込んでしまって...

ホントに...いいんですか...?

組同士の争いとかに...なりませんか...?



二宮が心配そうな顔で

俺と翔を見ながらそう言う。



...それは大丈夫だ。心配しなくていい。

俺がいいと言うまでは...ココに居ろ。


.....はい...。


欲しいモノや頼み事があれば

遠慮せず俺か翔に言ってくれ。

外出以外は叶えてやれると思う。


何でもおっしゃって下さいね。


...ありがとうございます...。


もし...何かあれば...コレで連絡しろ。



そう言って二宮の前に携帯を置いた。



俺と翔と松本の連絡先が入ってる。


...はい。



二宮は携帯を取ると...

胸にぎゅっと抱きしめた。



服や下着等...買って来ますので

要るモノがあれば書き出しておいて下さい。

遠慮しなくていいですからね?



そう言って翔がメモ用紙とペンを置いた。

二宮は少し戸惑いながらも...

『はい』と返事をして受け取った。






To be continued.