半分。36 | 智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

『えっ?!大野くんのそんなとこが好きなの?!』と周りから言われる、ワタシのツボや萌えポイントを、思いつくまま書いている智つぼ。(さとつぼ。)です。



その二宮の笑顔に...胸がザワついた。

...人の笑顔で胸がザワつくなんて...

初めての感覚だった。



何か...二宮と一緒に居ると...

初めての事が多いな。笑

でも...それが不快じゃない。



...不思議な感覚...。


...え?


いや...何でもない。



心地よい感覚に浸りながら

二宮の隣で暫く黙って桜を眺めていた。



その時。

人が近付いて来る気配を感じて

スッ...と二宮を後ろに隠す位置に動いた。



...大野さん?


...誰かが近付いて来る。


...え?



いつでも銃を抜ける様にホルダーに手をかけ

気配のする方をじっと睨む様に見ていたら

聞き慣れた声が聞こえて来た。



智さーん。私ですからねぇ。

撃たないで下さいよー。笑


...翔かよ。笑



翔の声と姿が見えホルダーから手を離す。

翔の後ろから松本の姿も見えた。

...松本は...無事だったか。笑



...ここは...凄いですね...。笑


穴場のスポットなんですよ。笑



親しげに話しながら近付いて来る二人。

話しはついたみてぇだな。



お待たせしました。

桜は堪能されましたか?


...はい...凄く綺麗で...。

桜が咲いてる事さえ...

気付いてませんでした...俺。



二宮の言葉に一瞬松本の表情が

悲しげに歪んだ。



だけどすぐにその表情を戻して

『ホントに凄い桜ですよね』と

笑顔で二宮に話す所は...流石だな。



大野組長。

本当に和也さんがお世話になりました。

ありがとうございました。


いや...こっちこそ急に悪かったな。

心配しただろ?


...いえ。

大野組長は...信頼出来るお方だと

思っておりますので...。


ふはっ...随分買い被られてんな。俺。笑


当然でしょう。笑


...翔...。苦笑


それでは...私達はこちらで失礼します。



そう言って松本が俺に頭を下げた。

その時二宮が俺の方を見た。



あの...大野さん...。


ん?


...ホントに...ありがとうございました...。


ん。

また...旨いハンバーグ食いに行こうや。笑


...はい。笑



二宮が笑顔で返事をして頭を下げた。

その様子を見た松本は...驚いてた。



もう一度俺に頭を下げると

二宮を連れて帰って行った。

それを見送った後、翔を見る。



...話...ついたみてぇだな。


...マンションに戻ってお話します。



翔が組ではなくマンションに戻ると言う。

絶対聞かれたくない話って事か...。



...分かった。


ありがとうございます。



二宮と一緒に見た桜をチラリと一瞬見上げ

そのまま翔と一緒に公園を出た。






To be continued.