...今...智は...何て...言った...?
...さ...とし...?
...伴侶の儀式をしなくても...
俺は...カズとずっと一緒に居る。だから...
...ずっと一緒なら...俺は...智の伴侶に...
智の家族に...なりたい...。
...カズ...。
何で?どうしてそんな事を言うの?
智は苦しげな表情で俺を見つめた。
俺の...四宮の血族の伴侶になってたから...
カズの魂は...狙われたんだと思う。
伴侶の印がなければ...カズを...危険な目に
合わせる事はなかった。
智と一生一緒に生きてくって...決めた時...
危険な目に合うかもしれない事なんて...
分かってた。分かった上で...俺は...
智の伴侶になる事を選んだ。
その事は...智も...分かってくれてると...
そう思ってたのに...。
あの時は...ちゃんと理解してた。
カズを守るって...誓った。
でも...実際カズを危険に晒して...
俺の考えは...甘かったんだって分かった。
カズを守る為には...
伴侶の印は...無い方がいい...。
...俺が...弱いから...。
自分の身さえ守れないから...。
それは違う!!
智は...俺を守る事に...
守れなかった事に...囚われてる...。
...分かった...。
...カズ...。
...俺...大学を辞める。
...は?
大学辞めて四宮に入る。
四宮の術者になる。
...カズ?...何言って.....
自分の身は自分で守る。
強くなって智の隣に立つ。
俺はそう智に言い放ち
立ち上がって部屋を出ようとした。
だけど...障子は開かなくて弾かれた。
ちょ...待ってカズ!!
うるさいっ!!
結界張ったのかよ!!智!!
智も立ち上がり俺の腕を掴む。
俺は智の手を振り払い障子を叩いた。
開けろよっ!!開けっ!!
そう叫ぶと...パァンッと智の結界が壊れた。
バンッと勢いよく障子を開けると
俺は部屋を飛び出し走り出した。
なっ...カズっ!!待って!!
智が後ろから追いかけて来る。
俺は振り向く事なく走り続けた。
To be continued.