半分。29 | 智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

『えっ?!大野くんのそんなとこが好きなの?!』と周りから言われる、ワタシのツボや萌えポイントを、思いつくまま書いている智つぼ。(さとつぼ。)です。



店に入って来た客は...帽子を目深にかぶり

サングラスをかけた...男だった。



キョロキョロと店内を見回すと...

こっちを見た。

...と思ったらこっちに向かって歩いて来る。



何だ?...やべぇ奴か?

まぁ...いきなりぶっぱなしたりは...

流石にしねぇだろうが...。

不審者には変わりねぇ。



じっとその男の様子を見ていたら

その男は近付いて来て...

サングラスをズラした。



...松本...?


えっ...潤さん?


あぁ...お待ちしていましたよ。笑



三者三様の言葉で男を出迎えた。



...何故...ここなんですか?...櫻井さん。苦笑



松本は苦笑いしながら翔にそう言った。



ここなら...『安全』だからですよ。笑



そう言ってニヤリと笑った翔は

自分の隣の席に松本を誘った。



面食らいながらも...松本は翔の誘いに

素直に従い翔の隣にストンと座った。



翔には松本に連絡する様に言ったが...

まさか松本を呼び出してるとは

思わなかったわ。苦笑



何か召し上がりますか?

ここは何でも旨いですよ?笑


...魅力的なお言葉ですが...

今日は遠慮しておきます。


そっか...残念。笑

ではコーヒーはいかがですか?


じゃあ...。



翔はなるみさんを呼んで

松本のコーヒーをオーダーした。



コーヒーが来るまで...沈黙が続く。

なるみさんが松本の前にコーヒーを置き

俺達のカップにもおかわりを注いでくれた。



その沈黙を破ったのは...松本だった。



...大野組長...

和也さんがお世話になりました。

ありがとうございました。


いや...。

ちょっと話してみてぇと思ってたから

ちょうど良かったわ。


...話...ですか...。



一瞬...松本の表情が厳しくなった。

けどすぐにその表情を消す。



ふぅん...自分の感情を上手くコントロール

出来る奴か...松本は。

ますます翔と似てるよなぁ。笑



あぁ...安心して下さい。

ホントに飲んで世間話をしただけですから。笑


...っ...。



ここにも松本の表情の変化を

見逃さない奴が居たわ。笑



しかも松本の表情の意味を読んで

わざわざそれを言葉にする...。

その笑顔が...怖ぇよ...翔。笑



.....何故...俺をここに呼んだんですか?


貴方と...話がしてみたくて。笑

ここは松岡組のシマなので...

他所の組の人間は近付けないですから。

『安全』でしょう...?笑



そう言ってにこりと笑う翔は...

ホント...策士だよなぁ...。苦笑



...貴方も俺も...他所の組の人間ですよね...。

...大丈夫なのですか?



まぁ...そう思うのは当然だな。

一応俺達も他所の組の人間だしな。笑



...この店は...大丈夫だ。

まぁ...騒動起こせばアウトだけどな。笑


...そう...なのですか...。



今の言葉で納得はしてないだろうが...

俺と翔の様子から『大丈夫』と結論付けた

松本は帽子を脱いで座り直した。



その様子を...笑顔で見つめる翔の目は...

獲物を狙う肉食獣の様なんだよなぁ...。

どう攻略しようか...楽しんでる。苦笑



果たして...松本は翔に転がされ喰われるか。

それとも...翔を相手に乗りきるか。

面白ぇ事になるのは...確定だな。笑






To be continued.