付喪神奇譚 Ⅱ。107 | 智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

『えっ?!大野くんのそんなとこが好きなの?!』と周りから言われる、ワタシのツボや萌えポイントを、思いつくまま書いている智つぼ。(さとつぼ。)です。



何故...龍白翆が目の前に居る?

今まで...全く気配を感じなかった。

何故だ?何故アイツの気配を感じなかった?



翔も同じ事を思ってた様で

何故だという顔をして...

龍白翆を睨み付けている。



【やっと見付けたぞ...俺の贄を...。

さぁ...ソイツを俺に寄越せ。笑】



...お前にカズを渡す訳ねぇだろ...。


お前にカズは渡さない!!



翔と雅紀が俺達の前に立ち塞がる。

異変に気付いた潤も俺達の所に来た。



智?!


潤...じぃちゃんとこ行って伝えろ。

龍白翆が来たって...。


わ...分かった...。



潤がじぃちゃんとこに走って行く。

俺は...龍白翆を睨み付けたまま...

印を結びカズに守りの結界を張った。



【俺の贄に...余計なモノ...付けてんじゃ

ねぇよ...四宮の...剥がすのが面倒だろ...】


...うるせぇ...カズはお前には渡さない。



素早く印を結び龍白翆に攻撃を仕掛けた。

龍白翆は俺の攻撃を両手で受け

後ろの壁にぶつかった。



【...腐っても...四宮の術者か...。笑



攻撃は当たったものの...

龍白翆にはほとんど効いてない。



【...まぁ...今は捕らえる事が出来たから...

良しとするか...。これから...ゆっくりと

術を剥がし...頂くとしよう。笑】


...どういう...意味だ...?


【では...四宮の。また会おう。笑】



そう言ってニヤリと笑うと...

龍白翆の姿がフッ...と消えた。

と同時に...龍白翆の気配も完全に消えた。



...一体...どういう事なんだ...?


...龍白翆の気配が...消えた...。

何で...何で気付かなかった?


...翔ちゃん...。


智!!



じぃちゃんに伝えに言った潤が

じぃちゃんとタマコと一緒に来た。



智...何が起こったんじゃ?


...俺にも...訳が...分かんねぇ...。


...和也くんは...大丈夫か?


...花葉様の...鈴蘭を渡したら...

急にガタガタと震え出して...

そのまま気を失ったんだ...。


花葉様の...鈴蘭...。



じぃちゃんが足元に転がっていた鈴蘭を

拾い上げた。



その時また...鈴蘭が...りーんと鳴った。






To be continued.