付喪神奇譚 Ⅱ。101 | 智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

『えっ?!大野くんのそんなとこが好きなの?!』と周りから言われる、ワタシのツボや萌えポイントを、思いつくまま書いている智つぼ。(さとつぼ。)です。



まだ...話の続きがある。



だけど...ショックを受けている今のカズに

その話の続きが通るだろうか?



多分もう...あまり時間はない。

だから出来るだけ早く...

カズを本家に行かせたい。



でも...カズが理解してくれなければ...

本家に行く事は無理だろうな...。



百鬼夜行の総大将...龍白翆は...

今はまだ京都に居る。

カズが...京都に居ると思って探してる。


だけど...おそらくもう気付かれたと思う。

龍白翆の百鬼夜行は...こっちに向かってる。


...百鬼夜行が...俺の魂を...奪いに来る...。


それは絶対にさせない。

カズは...必ず俺が守る。


...大野さん...。



カズが顔を上げて...俺を見た。



どんな事をしてでも...必ずカズを守る。

カズを守りやすくする為に...

四宮の本家にカズを連れて行きたい。


俺を...四宮本家に?


あそこなら...斗真も居るし術者も揃ってる。

俺に何かあっても...カズを守ってくれる。


...え...。


だから...暫く...俺と一緒に...

本家に行って欲しい。


...それが...俺にとって...

一番いい選択なんですよね...。


...そうだ。


...分かりました...。

まだ...色々理解とか出来てないけど...。


今は...それでいい。



何とかカズが了承してくれた。

ならばすぐに動く事にする。



涼介。斗真にその旨を伝えてくれるか?


...分かりました。


くれぐれも...気を付けて。


...はい。ありがとうございます。

...智さんも...。


ん。分かった。



『失礼します』と頭を下げて

涼介が居間を出て行った。



それを見送りカズを見る。

カズは...じっと俺を見上げていた。



...カズ?


あ...えと...いつ行くんですか?


出来れば今日...と言いたい所だが...

夜に動くのは危険だから。

明日には行きたいと思う。


...明日...ですか...。


...学校...都合悪い?


いえ...大丈夫だと思うんですが.....。

教授に...どう説明したらいいか...。


あぁ...教授には俺から話をするから大丈夫。


え?

...大野さん...教授の事...知ってるんですか?



そっか...。

その事も消えてるか...。



教授は...ばぁちゃんの知り合いなんだ。

それに俺も教授の生徒だったし。


え?!...そうだったんですか?!

...大野さん...俺の先輩だったんだ...。


まぁ...そうなるな。笑


...知らなかった...。


言ってなかったしな。笑

...と言う訳で...教授は俺の事を知ってるし

俺の状況も知ってる。

だから話は俺がするから。


...分かりました...お願いします...。


ん。

斗真との連絡がついたら明日動く。

準備だけしておいて。


...はい。



カズはそう返事をして立ち上がると

そのまま居間を出て行った。






To be continued.