30分後。
目覚めた和に可愛く怒られ(笑)
迎えに来た翔には呆れられながらも
師匠の病院へと向かった。
紅葉さん...こんにちは。
あら...翔くん。智も。
わざわざ来なくても良かったのに。笑
ベッドの上で半身を起こした師匠が
俺達を見て笑った。
...師匠...体...大丈夫なのかよ...。
大丈夫だって。笑
まだまだ元気でいなくちゃ。
もっと智の器を見ていたいし。笑
...師匠...。
それに...ワタシまだ和也くんと
デートしてないのよ?
は?
1回チラッと会わせてくれただけ。
ワタシだってもっと和也くんとお喋りしたいしお出かけしたいわ!!( •̀ᄇ• ́)ﻭ✧
...誰が師匠とデートなんてさせるか。( º言º)
はぁ?
老い先短い師匠の頼み位叶えなさいよ!
誰が老い先短いだよ。
妖怪になるまで生きるだろうが。師匠は!
...ふふっ。そうよ。笑
だから大丈夫。
まんまと師匠に乗せられた。苦笑
あ、翔くん。
雅紀くんにも会わせてよ。
もちろん。いいですよ。
雅紀も会いたがってたし。
流石、翔くんは余裕あるわね。笑
...チッ...悪かったなぁ...余裕なくて。( º言º)
ふふっ。
...二人がしあわせそうで良かった。笑
師匠が嬉しそうに笑う。
カズと出会う前の俺は...
今みたいなしあわせを感じる事がなかった。
俺の全ては器を作る事だけ。
器を作るのに必要な事だけを欲して
それ以外は何も要らなかった。
そんな俺を...師匠は知ってる。
師匠に心配かけてたのも...分かってる。
だから...そう言って貰えて...嬉しかった。
そう言えば...師匠の所には行った?
いや...まだ...。
後で行こうと思ってる。
なかなかこっちには来れないでしょ。
顔見せてあげて。きっと喜ぶ。笑
師匠...智の事めちゃくちゃ可愛がってたし。
ん。
翔くんもホントにありがとね。
二人の顔が見れて嬉しかった。
俺もです。
笑顔の師匠に見送られて
俺達は病室を出た。
紅葉さん。
元気そうで安心したね。
...ん。
それじゃあ...
諒さんのお墓参りに行ってから帰りますか。
...そうだな。
紅葉さんからニノの話が出て
会いたくなったんでしょ?笑
...翔...俺の心を読むなよ。苦笑(*˘-ω-˘*)
顔と態度に出てるんだってば。笑
翔がニヤニヤ笑いながら俺を見る。苦笑
俺はチッ...と舌打ちしながらも...
翔の言う事が事実だから言い返せない。
早く和の顔を見たい。
和を力一杯抱きしめたい。
早く諒さんとこ行って帰るぞ。
はいはい。笑
翔に笑われながら車に乗り込み
諒さんの墓のある墓地に向かった。
To be continued.