溺愛lover。6 | 智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

『えっ?!大野くんのそんなとこが好きなの?!』と周りから言われる、ワタシのツボや萌えポイントを、思いつくまま書いている智つぼ。(さとつぼ。)です。



あっという間に約束の週末が来た。



相変わらず...バカ広ぇなぁ...お前らん家。笑



リビングの入り口で

大野さんが部屋の感想を呟く。



よく言うよ。

智ん家だって凄いじゃん。


そうそう。

俺らはワンフロアだけだけど

おーちゃんは住居と別に下の階アトリエに

してんじゃん。笑


でも広さはここの半分だぞ?笑


...俺達からすれば...


大野さん家もまあ兄と潤兄も...

どっちも凄いと思うけど...。苦笑



翔さんと俺は三人を見て苦笑いする。

ウチで飲み会するといつもこうだ。笑



リビングに5人集まって座り

乾杯と共に飲み会が始まる。



潤兄の料理を楽しみながら

お酒もどんどん進んでく。



まあ兄と潤兄と大野さんは...

とにかくお酒が強い。

まるで水でも飲むかの様にお酒を飲む。苦笑



翔さんと俺は...まだそんなに強くないから

ゆっくりチビチビ飲んでたら

大野さんがまあ兄と潤兄に向き合った。



二人にお願いがあってさ。

来週俺パリに行かなきゃいけなくなった。


パリ?!どれ位行くの?


1週間。


1週間も?


何とかって賞を取ったらしい。

俺はよく分からん。


...相変わらず...

そう言うのはアイツ任せなのかよ。笑


俺のマネージャーは仕事出来る奴だから。


くふふ。風間ぽんね。笑


俺の知らない所で色々やってくれっから...

困ってんだわ。笑

1週間も翔と離れるとかあり得ねぇ。


智くん...。



大野さんのマネージャー...風間俊介さん。

風間さんもまあ兄と潤兄達の同級生。



風間さんはめちゃくちゃ仕事の出来る人で

大野さんのマネジメントはもちろん

商談や雑用まで全て一人でやってしまう。



だから大野さんは絵を描く事だけに

集中出来るんだ...って翔さんから

聞いた事がある。



風間さんのマネジメントで

大野さんはよく海外にもお仕事に行く。



大野さんが遠くにお仕事に行く度に

『智くんが認められるのは嬉しいんだけど...でもやっぱり...寂しいんだよね...。』って

翔さんがポソリと漏らしてた。



だから俺が帰るまで翔を預かって欲しくて。


だーかーらー。

俺は一人でも大丈夫だってば。智くん。



翔さんはそう言ってるけど...ホントは

一人で待つのすっごく寂しいんだよね...。



俺が心配だし...ヤなんだよ。

翔を一人にするの...。


...智くん...。


分かる~!!

俺達だってカズを一人にするなんて

絶対無理だしあり得ない。


そうそう。まあの言う通り。

だからいいよ。翔くん預かるわ。


助かる。頼むな。笑


ふふっ。

翔さん、1週間一緒に居られるね。笑


...ん。

またお世話になります。笑




✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽



おーい。しょーう?笑


翔くん...酔っ払って寝ちゃったね。笑

カズ?カズも大丈夫?笑


...だいじょぶ...。


うひゃひゃ。

大丈夫じゃなさそうだなぁ。笑


今日は泊まるだろ?智。


んはは。そのつもり。笑

つーか...お前らん家いいよなぁ...。

ゲストルームにも風呂トイレ完備だし。


まぁ...それはねぇ...。苦笑


あのゲストルームは

元々はまあの部屋だったんだよ。

お互い彼氏を家に連れて来ても

風呂トイレ完備なら会わなくて済むだろ?


ふぅん...なる程ねぇ...。

カズくんが来てからは...使う必要ねぇから

ゲストルームになったんだ?笑


ゲストルームって言うか...

もうおーちゃんと翔くんの部屋だよね。笑


んふふ。家賃払うぞ?笑


家賃要らないから今度絵描いてよ。


それでいいなら構わねぇけど。笑



何やら...潤兄と大野さんが交渉してる。

それをふわふわしながら聞いていた。



しょーう。そこで寝るなぁ。ベッド行くぞ。


ん~...智くん...抱っこ。笑


はいはい。

仕方ねぇなぁ。笑



大野さんはニヤリと笑うと

ヒョイっと翔さんを抱えて『おやすみ~。』

と行ってしまった。



酔った頭でその光景をボーッと見つめる。

...大野さんに甘える翔さん...何か...

すっごくしあわせな顔で...いいなぁ...。



...翔さん...いいなぁ...。



思わずボソリと言葉が漏れた。

そんな俺の言葉を...まあ兄と潤兄が

聞き漏らすハズもなく。



一瞬のうちに...

俺はまあ兄にヒョイっと抱き抱えられた。



じゃあ...俺達もベッドに行こうか。カズ。笑


...っ...///


まあ、先に行ってて。

俺ここパパッと片付けてから行くわ。


ん。早くな。笑



そう言ってまあ兄は俺を抱えたまま...

ベッドルームに向かった。






To be continued.