【秋嵐】~大宮~ 20 | 智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

『えっ?!大野くんのそんなとこが好きなの?!』と周りから言われる、ワタシのツボや萌えポイントを、思いつくまま書いている智つぼ。(さとつぼ。)です。










智くんが...刺された。

二宮くんを庇って刺された。

取り乱して泣き叫ぶ二宮くんを

背の高い彼に預け

智くんをウチの系列病院に搬送する。




・*:.。.・*:.。.・*:.。・*:.。.・*:.。.・*:.。・*:.。.・*:.。.・*:.。




一時期危ない所まで行った智くんの

一命は取り止めたものの

未だ意識は戻らない。


ねぇ。智くん?

貴方は二宮くんを救えたけど

俺は...貴方を救えないの?



智くん...。目を覚ましてよ...。
このままなんて...絶対...嫌だからね...。



智くんの頬をそっと...撫でる。



ん...。

智くん?!

...ん...あ...?...しょ...お...?

今...先生呼んで来る...。



智くんの側から離れ様としたら

智くんに腕をぐっと掴まれ引っ張られる。

その勢いのまま

俺は智くんの上に覆い被さる形になった。



痛ってぇぇぇ!!

...当たり前。刺されてんだから。
意識不明の重体だった人が
いきなり動いたら、そりゃ傷も痛むわ。笑



ゆっくりベッドと智くんの体を起こす。

智くんは息をふーっと吐くと

俺の腕を掴み...俺を抱き寄せた。



...智くん?
この状況は...いったい?笑
ってか。智くん、俺の事...好きだったの?笑

違うわっ!!

翔...ありがとな...。
ずっと...ずうっと...長い間...
オイラを...助けてくれてて...。

何?どしたの?智くん。

オイラが...狂ってしまわない様に...。
いつの時代も...側に居てくれて...。
ありがとな...。

...あれ?
もしかして...智くん。
『あの人』に会った?

...ん。
会った。そして聞いた。

...『あの人』言っちゃったの?
はぁ...ったく...言わない約束だったのに。



...翔...あのさ...。

それよりさ?
二宮くん達呼んでい?
すっごく心配してたからさ?

...カズは大丈夫?

怪我はないよ?
...じゃあ。呼んで来るね。



智くんに背を向け病室を出る。

...智くん...勘がいいからなぁ...。

これ以上は気付かれたくないんだよね。


さっさと二宮くん引き渡して

うやむやにしちゃおう...。






To be continued.