経血の色が黒かったり、レバー状のかたまりが混じる理由の一つとして、
血のめぐりが悪く、経血も新鮮ではないことがあります。
漢方ではこの状態を「瘀血(おけつ)」と呼び、
不妊との関連だけでなく、全身の不調や病気の要因の一つとしてとらえています。
妊娠するためには、
“卵が着床して育つ”という大切な役割を持つ子宮や子宮内膜の血行は、
安定しているほうが好ましいでしょうし、新鮮な栄養がスムーズに届く方が、
卵も育ちやすいと言えます。
ちなみに慢性的な瘀血は、漢方では「血の道症」と呼ばれる
月経異常などの婦人科系疾患の要因の一つとされています。
子宮内膜症や卵巣嚢腫といった不妊につながる病気との関連もあると考えられ、
妊娠しやすさにも影響する体づくりの重要なポイントでもあります。