20歳代のご夫婦の相談が多くなっており、
お客さまのお話しから理由を考えてみました。
多くの方に共通するのは
・原因不明不妊
・不安とストレスと自信がもてないこと
保険適応ゆえのプレッシャーに辛くなってしまったという声が聞かれます。
20歳代の妊活はドライで、保険適応になってからは
「とりあえず不妊治療で授かる」という印象も受け、
たしかに短期間で授かる割合も多いと感じています。
けれど、いわゆる「若いからサクサク妊娠!」という層に入れない方も
おられるのが現実で、不妊治療が定着するほど、
成功側に立てないストレスはより強くなっているように見えます。
基本のタイミング療法が約半年~1年程度続く間、
なんとか耐え続けたもののその先さらに続ける気力もなくしてしまうほど
精神的に追い込まれて相談に来られるかたもいらっしゃるのです。
「まだ若いから大丈夫」と言葉をかけられるのが本当に辛い、と言われます。
このような状況において、私たちがサポートできるのは、
漢方の知恵による心身のサポートです。
漢方では、「心と身体はひとつ」という基本がありますので、
心の不調は身体に及び、また身体の不調は心に反映されるといった具合で、
心と身体の両方が調子が良くてこそ「元気」といえるのです。
もしかしたら、子宮や卵巣のことばかり考えるよりも、
自分らしく心が安定することが早道につながるかもしれません。
閉じかけた心を少し開くことを漢方では「開竅」といい、
心の風通しを良くする漢方薬の力を利用して元気になるのも
ひとつの妊活ではないかと思います。
ご自身にふさわしい妊活を一緒に見つけることが漢方相談の目的の一つです。