さまざまな情報から、「不妊」への不安を感じるご夫婦も増えていると感じます。
「見えない出口への不安」というより、
「出口は見えているのに近づく方法がわからない」というものです。
結婚して半年となると、不妊症（＝結婚して1年妊娠に至らない場合）への
カウントダウンが始まったかのように焦り始め、不妊クリニックへ
駆け込み検査からタイミング療法へ。
場合によってはタイミング療法もそこそこで体外受精、
一般体外受精でも不安で速攻で顕微授精を希望されるケースも見受けられます。
不妊治療を選択されることに異論があるということではありませんが、
妊娠するための手段を進める前に「妊娠に至らない要因」を解決することが
先決だと思います。
つまり、仮に不妊症の定義に則り、妊娠を望んで1年間のチャンス（排卵）を経て
妊娠に至らなかったとしたら、「不妊症」とされるということは、通常１年あれば
妊娠するはずということですから、もし妊娠に至らない場合は、
”たまたま” ではなく、何か「妊娠しない理由」があるはずです。
漢方相談にお越しくださるかたの多くは、
「妊娠しない理由」が「医学的な問題ではない」ケースが多く、
検査では異常がなさそうです。
ということは、「体質や健康状態や生活習慣」による不妊と考えられますから、
この要因を解決しないかぎり、「妊娠しない状態」は変わらないのです。
「妊娠しない状態」のまま、どんなに素晴らしい最新の治療を受けたところで、
やっぱり「妊娠しない状態」は変わらないのです。
検査でも異常なし、治療を始めてみたけれど妊娠しない、
「どうすればいいかわからない」と言われますが、
案外、漢方の考えで分析してみるとシンプルな答えが見えてきます。
「異常なし」だけど「要因はある」ということなのです。
「要因」は、お一人おひとり異なります。
ですから、”漢方薬だけ” でなく、”相談” で時間をかけて、
お一人おひとりの背景をうかがい、ご夫婦の方向性も確認して、
一緒に対策を考えることが大切になります。
「要因」をそのままにして進もうとしても効率は上がりません。
まず、今すぐできることからはじめてみましょう。
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