漢方相談では基礎体温はお体の様子を知る大切な情報源となります。
今回は、エコーや内診、血液検査といった
医学的治療の場でわかる直接的情報ではない要素から知ることができる
卵子の質について挙げてみたいと思います。
卵子が発育するのは、低温期ですから、
基礎体温も低温期の動向が卵子の発育に関連すると考えられます。
低温期のグラフで注目すべきポイントは次の3点です。
①体温自体が高くないこと。
②ギザギザした上下の動きがなく、穏やかに安定していること。
③低温期が短く、排卵が早くなっていないこと。
②ギザギザした上下の動きがなく、穏やかに安定していること。
③低温期が短く、排卵が早くなっていないこと。
①瘀血体質で炎症があると、本来は低温であるべき時期なのに
基礎体温が高くなってしまいます。
②体温の上下は、血流やホルモン分泌なども不安定になり、
発育環境が不安定であると考えられます
③卵巣機能の低下が進むと、排卵が早くなってきます。
つまり、この3つの条件は、卵子の質にも子宮内環境においても、
とても大切なのです。
漢方での体づくり期間の目安も、よくいただく質問ですが、
これら3つのポイントからある程度理解されるのではないかと思います。
大事な胚移植の時期を見定めるにも、
子宮環境の安定は、受け入れ環境の向上にとても良いことでしょう。
ご自身の状況を知ることが、妊娠への近道だと信じています。