年齢とともに生理の血液が減ってきた、とのご相談は、
30代後半以降のお客様に多いですね。
減ったといっても、「もともと多量だった」という場合と、
「多量で困ったことはない」という場合では、対処が異なります。
もともと多量だった方は、
子宮内膜症やチョコレート嚢胞などを併発されるケースも見受けられ、
漢方ではいわゆる「瘀血」の体質が考えられます。
生理痛や末端冷え性、便秘や肩こりなどの不調も起こりやすい傾向がみられます。
体づくりでは、循環をよくして、新鮮な「血」がスムーズにめぐる状態へと
整えることが、ポイントです。
また、ふだんから水分の摂取が足りていない方では、
さらに巡りが滞りやすくなり月経血に塊が見受けられ、
経血の排出に伴って腹痛などにつながりやすいので、
こまめに水分補給することを意識されるとよいかと思います。
多量で困ったことはないが、最近さらに減少して、
生理期間も3日以内にほぼ終了、という方は
月経血が不足傾向で、いわゆる「血虚」の体質で、
血をつくる働きが弱いと考えられます。
もともと「血」に余裕がないため、体が冷えやすく、
生理の時は体調を崩しやすい、立ちくらみも起こりやすい様子がみられます。
体質的に胃腸も弱い方も多いので、食事は規則的にバランスを意識して、
よく噛んで胃腸を元気にしていくことで、消化力も上がり、
「血」も充実してくると考えられます。
特に月経血の排出がピークを過ぎてから、
生理の後半に腹痛や頭痛などの不調が起こりやすいので、
お腹が冷えないように意識していただくとよいかと思います。
生理の状態については、具体的に誰かと話す機会は少ないため、
ネットの情報を鵜吞みにしたり、
体質だからと放置されているケースも見受けられますが、
妊娠を希望する段階になってはじめてご自身の生理と向き合うという女性も
少なくありません。
生理が快適でないかたは、
できるだけ早く対策を始められることをおすすめいたします。