おはようございます、一葉です。
やんわりと続いちゃっております、原作ACT.305の派生妄想。
ACT.306が来る前にあと3話ぐらい(←増えてる)お届けするかと思われます。
お付き合い頂けたら嬉しいです。
※ネタバレ回避お嬢様は回れ右を推奨です
前話【緊張緩和 ・Do my best ・わかれば笑 】
■ ニヤがらせ ■
古賀さん流に言うなら
その後ww
私が敦賀さんをナンバーワン
古賀さんをナンバーツー
と称したのがよほど面白くなかったのだろう
古賀さんからの風当たりが少々強めに吹いていた。
「 敦賀くん、敦賀くん!! 」
「 ん、なに? 」
「 俺、さっき偶然知っちゃったんだけどぉ 」
と、敦賀さんに話しかけているにも関わらず
古賀さんの視線が微かに私に向いている。
何を言い出すつもりなのかしら、と
私は内心ドキドキしながら耳をすませた。
「 いや、これは俺、本当にさっき偶然知っちゃったんだけど 」
「 古賀くん、それ二度目 」
「 ふっふっふ。なに、その余裕顔。それともポーカーフェイスを気取っているとか? 」
「 どういう意味? 」
「 そういう意味じゃん。俺、本当は知っているんだよ?君の想い人がすぐ近くにいることを 」
「 え? 」
「 ・・っっっ?! 」
この時さすがにドキッとしてしまった。
耳を済ませるどころじゃなくて、思わず敦賀さん、古賀さんの方を向いてしまった。
まさか、私と敦賀さんのことが古賀さんにばれてしまった?
ヘマしたつもりなんてなかったのに。どうしよう。
そんな私の動揺が見て取れたのだろう
古賀さんは勝ち誇った顔でふふんと笑った。
「 香凪さん、この近くの撮影所に来ているらしいじゃん。せっかくの機会だからちょっと顔でも出して来れば? 」
「 ・・・いや、いいよ。あっちもだろうけど、こっちも仕事中だから 」
「 はぁ?そういうところ固いな、敦賀くんは。ちょっとぐらい休憩取ったって誰も文句言ったりしないって!ね?京子ちゃんもそう思うでしょ!? 」
・・・ふ。
それで私に話題を振って来るとか。
これは間違いなく嫌がらせってやつですね。
別にいいですけど。
一瞬、バレたのかとヒヤヒヤしちゃったぶん、むしろ安心しちゃったわ。
「 そうですね。やんちゃな古賀さんの相手って疲れそうですから、外の空気を吸って気分転換するのはいいと思います 」
「 言っとくけど、やんちゃなのは俺じゃない。ロルフがそうなんだ 」
「 あら、そうですよね。じゃ、そういう役だからってことにしておきましょうね 」
「 あのね、君 」
「 ・・・・・・そう言えば、少し前に最上さんは泥中の蓮で古賀くんと共演したんだっけ。たしか、古賀くんに恋をする役だったとか 」
「 違います!古賀さんに、じゃなくて志津摩様に、です! 」
「 そーそー、報われない恋なんて不毛なだけなのに、まるで経験者の様に立派に務めを果たしてくれちゃったんだよねー 」
だからこそ完璧な紅葉だったでしょうが。
っていうか、余計なお世話!!
「 あなたがそれを言わないでくださいよ! 」
「 そっか。じゃあその共演がきっかけで二人は仲良くなったんだ 」
「 なってません! 」
「 ええ?君、本人を目の前にそんなきっぱり言っちゃう?いくら敦賀くんに誤解されたくないからって 」
「 なるほど。・・・・・・・やっぱり俺、せっかくだし少しだけ外の空気を吸ってこようかな 」
え?
「 いいかな、古賀くん? 」
「 いいよ!もちろん、行って来なよ。香凪さん、喜ぶと思うよ! 」
「 出来ればそれに関しては内緒にして欲しいんだけど 」
「 ああ、OK。わかった、了解 」
「 ありがとう。じゃあ、ちょっとだけ行って来るね 」
そう言って、敦賀さんは柔らかい笑顔を浮かべると、私と古賀さんに背を向けて歩き出して行ってしまった。
どうしたんだろう。怒ったのかな。
こうなったら止められない。
今の私の立場上
私に敦賀さんを引き止める術はないのだ。
「 あーあ、かわいそ、見るからにしゅんとしちゃって。だから言ったじゃん。不毛だって 」
「 余計なお世話です!! 」
本当に
余計なお世話ですから!!
「 あ、そうだ、最上さん 」
「 は、はいっ?! 」
「 今日、知っていると思うけど、社さん、LMEで急ぎの仕事を片付けてからこっちに来るからまだ到着していないんだ 」
「 ああ、はい、知ってますけど 」
「 だから、悪いけど君が俺を呼びに来てくれる?あまり長く離れるのもなんだから2分後がいいかな。久しぶりだから10分、15分ぐらい待たせることになっちゃうかもだけど 」
「 え。あ、はい!!分かりました!2分後にお迎えに上がりますね! 」
「 え。2分後って、どんな俊足だよ、敦賀くん 」
「 こんな俊足 」
くすりと笑って敦賀さんが颯爽と居なくなる。
はやっ、と呟いた古賀さんは
次の瞬間、私を見て呆れた表情を浮かべた。
「 なに、その顔。恋人に会いに行く想い人を呼び戻しに行くのがそんなに嬉しい?敦賀くんに頼まれたから?君はちょっと重症すぎないか 」
「 放っといてください!! 」
そうよ、本当に放っておいて欲しいわ。
だってダメなのよ、どうしたって顔の筋肉が緩んじゃう。
嬉しいんだもの。
本当に嬉しいんだもの。
さっき敦賀さんは、私にだけ分かるようにこう言ってくれたのだ。
『 久しぶりだから15分ぐらい、一緒にいよう 』 って。
あああ、やだ、どうしよう。
自然と顔がニヤけちゃう。
古賀さんは嫌がらせのつもりだったんでしょうけれど全然違う。
これはとんだニヤがらせだわ。
E N D
このあと、本当に香凪さんの所に行ってキョーコちゃんを紹介しつつ口裏合わせをお願いするもよし。二人でどこかにしっぽりとしけこむもよし。←
どちらにせよ、二人一緒に堂々と戻ってくることに違いないw
Please do not redistribute without my permission.無断転載禁止
※次話こちら⇒「ニヤがらせ2」
◇有限実践組・主要リンク◇