SS 折り紙ハート | 有限実践組-skipbeat-

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こちらは蓮キョ中心、スキビの二次創作ブログです。


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 おはようございます。一葉です。

 現在、諸事情により、7月まで執筆作業を中止している私なのですが・・・。禁断症状が出てしまったっっっ(笑)


 お届けするのは隙間時間にちろっと浮かんだ妄想です。


 私の戻りを信じてじっと待っていてくださっているお嬢様がいらっしゃるようなので、その気持ちに感謝の思いを込めて。


■ 折り紙ハート ■





 恋がしたいなぁ・・・なんて

 ぼんやりと思った。


 梅雨の激しい雨に見舞われ

 人気の少ないお茶処で。



 既に癖になっている折り紙を折りながら。



 折り紙は簡単でいいと思う。


 花・箱・動物・昆虫だって作れるし

 リボンだってハートだって簡単に作れちゃう。



 さすがに朝っぱらからの雨なので店内に人はまばらだった。


 そりゃそうよ。

 私だって今日という日じゃなきゃこんな天気で外には出ない。



 退屈過ぎる、とカバンの中から

 また折り紙を一枚取り出した。


 どうせなら新しい物を作ってみようか。

 暇つぶしに折り紙はもってこいなのだ。



 カラン・・・とお店のベルが鳴って

 二人の男性が入店した。


 ものすごく背が高い男性と

 眼鏡をかけた知的そうな男のひと。



 二人はどの席に座ろうかとキョロキョロしながら、会話を続けていた。



「 蓮が言った通り、本当にすごかったな、折り紙アート展。行って良かったわ。初日なのにこんな雨だから人も少なくて、おかげでじっくり見られてラッキーだったかも 」


「 でしょう?!本当にすごいんですよ 」



 うそ、嬉しい。

 こんな雨の中なのに、あの人たち、折り紙アート展に行ってくれたんだ。


 私、その展示会に出展した作家の一人で、最上キョーコと申します!なんてね(笑)


 会場内にいるならともかく

 ここでそんなことを言えるわけないですけれども。



「 たった一枚であんなに色んなものを作れるなんて、ただただ驚きますよね 」


「 ああ。特に目を引いたのはやっぱり彼女の作品だな。他とはレベルが一段違うって感じだよな。何て言ったっけ。お前が大ファンだっていう・・・ 」


「 折り紙アーティスト、最上キョーコ!!彼女が折ったひときわ大きな作品が特に凄すぎましたよね。たった一枚の紙から森、魔女、お姫様、城を作り出すことが出来るなんて、彼女の頭の中がどうなってるのか一度覗いてみたいくらいです 」


「「「 え 」」」



 私の横を通り過ぎようとした二人と偶然声が重なってしまった。


 聞こえて来た内容に思わず口を滑らせてしまった私と

 私の横を通り過ぎようとして

 私の目の前のテーブルに気付いて目を見開いた二人の声と。



 テーブルには、今度は何を作ろうかと考えながら

 無意識のうちに生み出していた海の生物たちがいた。



 ほら。小さい頃、折り鶴や魚、兜なんかを作った記憶って多分誰にでもあるでしょう?

 一度覚えてしまったものは、特に考えなくても折れるものだから、つい。



「 あの・・・ちょっといいですか? 」


「 はい 」


「 もしかしたら、最上キョーコさんじゃないですか? 」



 あ、やだ、バレちゃった!!

 信じられない、恥ずかしいっっ

 でもさすがに否定もできないしっ



「 う・・・あの・・はい、そうです 」


「 そうですよね!!すごい偶然。あ、もしかしたら今日初日だから折り紙アート展に行った帰りとかですか? 」


「 はい、まさにそれです 」


「 そうなんだ。あの、もし良ければ少しだけお話させてもらってもいいですか? 」


「 え。でも私・・・ 」


「 もしよければ俺からもお願いします。こいつ、ずーっとあなたのファンで、今日もこんな雨の中、初日だからって無理やり俺を引っ張って同行させたぐらいなんですよ。誰よりも早く見たいって言って 」



 本当に?

 本当なら、それ、すごく嬉しい。



「 引っ張って、ってなんですか、人聞き悪いな。さっき社さんだって行って良かったって言ったじゃないですか 」


「 それはそれ。これはこれ 」


「 あの、はい、どうぞ。私でよろしければ、どうぞ前のお席に・・・ 」


「 ・・・っ・・・本当に?ありがとう!! 」


「 でも、一つだけ 」


「 ん? 」


「 私の頭の中を覗きたいからって、私の頭を割ろうとしたりしないでくださいね? 」


「 ぶっ! 」


「 ヤバいな、蓮。お前が危ない奴だってことが筒抜けになっちゃってるぞ 」


「 本気でやる訳ないでしょう 」



 退屈だった雨宿りの時間が

 あっという間に輝く時に変化した。



 知らなかった。折り紙が恋のきっかけを作ってくれることもあるなんて。



 2時間後

 雨脚はだいぶ弱まっていたのに

 私は敦賀さんという男性と、楽しくおしゃべりをしていた。






     E N D


先日、YouTubeで折り紙動画を見る機会があって、その時に浮かんだ妄想です。ちなみにタイトルは思いつき。



■  おまけ  ■



 敦賀さんと頻繁に会うようになった後日のこと。


「 え。あの日、敦賀さんがあの店に来たのは偶然とかじゃなくて、私がいるかもと踏んでお店に来たって事ですか? 」


「 うん、実はそう。前に何かのインタビュー記事で、展示会初日は必ずその近くのお店でついお茶をしてしまうんですって君が言っていたのを覚えていたから 」


 そう言えばそんなことを言ったことがあったかも。だからってびっくり。


「 調べてみたらあの会場の近くにある喫茶店って一軒しかなかったんだ。だから絶対初日に行こうって決めて、行ってみてビンゴだったってわけ 」



 ビンゴ?ビンゴってww

 もう、いいけど(笑)



「 ・・・そんなドヤ顔、するほどのネタじゃないと思いますけど 」


 でも、嬉しいなって、思っちゃったわよ。



 END

 弊宅パラレルの蓮キョって、必ず蓮くんの方が先にキョーコちゃんを見つけているってパターンなのよね。原作の呪縛かも(笑)



⇒折り紙ハート・拍手

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