お付き合い頂きましてありがとうございます。
タイトル通り、本日お届けしますのは原作続き妄想です。
…ということで、ネタバレ回避お嬢様は回れ右を推奨いたします。
ちなみにですが、原作がシリアス路線を突っ走っていると、どういう訳か私の想像力は軽さを求める傾向に…。
原作沿い両片想い蓮キョ。
短めですがお楽しみいただけたら幸いです。
■ 裏も表も ■
とつぜん敦賀さんが豹変した。
いつからなのかは分かってる。
敦賀さんのスキャンダル写真が世間に流れ、大々的に報道されてからだ。
LMEで偶然敦賀さんと鉢合わせ
思わず逃げてしまったあのときを境に、敦賀さんの態度が豹変した。
「 最上さん。明日の学校は午前中で終わって、午後から丸まるオフだったよな。俺、近くまで君を迎えに行くから 」
「 はい?なぜに毎日お忙しい敦賀さんが私を迎えに来てくださるのでしょうか 」
「 それは、俺が明日一日オフだから。大丈夫、そういう訳で忙しくも何ともないから問題ない。あ、お昼はね、行きたいところがあるなら連れて行ってあげるよ。どこがいいか考えておいて 」
顔色一つ変えずに飄々と言ってのけた敦賀さんに向けて、私は無言の笑顔を投げる。
脳内で問いかけると私の口元が大いに歪んだ。
問題ない?
大有り。
大有りだと私は思うのですけどね!!
「 ……なにかな、その顔は。何か俺にご意見でも? 」
「 別に。ただ、どうしてこの間から敦賀さんが私にべったりなのかしらと疑問に思っただけです。私のようなかけだしの役者があなたの周りをウロチョロしていてはご迷惑だと思ってますので 」
「 またその話、耳にタコが出来そうだよ 」
「 私の方こそ、口が酸っぱくなりそうです 」
「 だったら言わなければいいだろう。言っただろ。俺は君の誤解を解きたいんだ。そのためになるべく君と一緒に行動すると決めたからって 」
「 誤解なんてしていません 」
「 してるよ。表では仕事が恋人みたいな顔をして、裏ではセクシャルな女性相手になら平気で流される不誠実な男だと君はいま思っているんだろ。それをいくら違うと俺が言った所で君は聞く耳を持たない。だから、なるべく俺は君と一緒に過ごすと決めたんだ。
裏も表も余すことなく、俺という人間を君にだけは分かってもらいたいから 」
「 はぁあ???? 」
全く意味が分からない!!
だいたい、それを私に分かってもらったらどうだって言うのかしら。
ほんと。この人、時々宇宙レベルで理解不能。
「 だったらなるべく私は敦賀さんから離れる努力をしようと思います。近すぎると見えなくなってしまうって昔から言いますから 」
「 昔から?…フッ。年下の君が年上の俺を相手に昔を語るなんて、ナンセンス 」
「 ……っっっ!! 」
「 そもそも、近すぎて見えないなら触って確かめてみればいい 」
「 え? 」
「 それが一番簡単で確実だと俺は思うよ。こんな風にね 」
「 っっっ!!!はははは破廉恥ですかっっ!!社さんを待っている間に私を抱きしめるなんてどうかしてます!離れてくださいっっ!! 」
「 なぜ?わざわざ実践してあげているだけなのに。
ほら。俺はいま、リスのように愛らしくもがいている君の存在を腕の中に感じているよ。ある意味、目で見るより確かにね 」
「 はーなーれーてーくーだーさーいー!! 」
「 いいよ。はい 」
「 はぁ… 」
「 あ、それからね、今回は残念なことに君と別々の仕事になってしまったけど、これからはなるべく共演する方向で行くつもりだから 」 ←そんな都合よくいくか(笑)
「 なに勝手なこと言っているんですか!! 」
「 勝手?ではないよ。君の実力は認められつつあるから、そのうち君ももっと忙しくなるだろう。そのとき俺たちが同じ現場の仕事であれば、社さんが過労で倒れることも無いだろ。だから今後、俺は出来る限り君の相手役を務めようと思ってる。その方が長く君と時間を共有できるしね 」 ←そんな都合よくいくか(笑)
「 な…寝ぼけてるんですか?!相手役が常に男性とは限らないじゃないですか!現にBOX”R”は女子高生ばっかりでしたっ 」
「 それでも、男が一人も出ない話なんてまずないだろ。その中で君に一番近い役を俺がもらうことにする 」
もらうことにする?
なにそれ、なにそれ、なんですか、それ!?
どうしてそんな突拍子もない事を何でもない事のように言うんです?
しかも役をもらえる前提って本気?!
いえ、でも何故かそうなりそうな気するのが不思議すぎ!
だから余計に意味が分からない。
敦賀さんの豹変の仕方が。
こんなにも私に突進してくる意味が。
「 敦賀さん。確認しても良いですか? 」
「 なに? 」
「 そのパフォーマンスっていつまで続ける気ですか? 」
まさか、私に構うのを飽きるまでかしら。
「 いつまで?君に分かってもらえるまで 」
「 それ、いま私が判りましたって言ったら?そしたら敦賀さんは…… 」
「 やめる気はないよ。だって君、判ってないだろ。君の態度を見て俺が判断する。俺が理解してもらえたなと実感するまでは永遠に続けるつもりだから 」
「 …っっっ!!!! 」
瞬間、背筋がゾクリとした。
歓喜に口元が緩みそう。
永遠に、だなんて
夢のような気もするし
悪夢のような気もするけれど。
「 理解するまで、ね…… 」
敦賀さんがその覚悟でいらっしゃるのならいいのかな、と思った。
私は理解していません。
その体で自分の演技力を全力で駆使しても。
E N D
…っていうか、この話の蓮くん、大丈夫か?
そしてキョーコちゃん。蓮くんはきっと、「理解してもらったな」、と感じたら、今度はラブラブ攻撃が始まる気がしますよ。
⇒裏も表も・拍手
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