SS 最強の魔法使いの育て方 | 有限実践組-skipbeat-

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こちらは蓮キョ中心、スキビの二次創作ブログです。


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 いちよーです♡いつもありがとうございます。

 毎年恒例となりつつある、お互いのお誕生日月でのお話交換♪5月は「のろまな亀のつぶやき」を運営されておりますマリモ様と一葉のバースディがある月です!!


 そのマリモ様から今年も素敵なお話が届きましたー!!


 異世界パラレル蓮キョ…でいいのかな。現代パラレルでも良いような気がするけど~。どちらにしてもパラレルである事だけは確かです!

 どうぞお楽しみくださいませ♪


■ 最強の魔法使いの育て方~爆弾娘奮闘記~ ■ 著者/マリモ様





思わず和んでしまいそうな、そんなうららかな日差しの中。
数々の名立たる魔法使いを輩出してきたLME魔法学園では、本日もまた厳しい指導が行われていた。

「・・・よろしい。今のは中々威力があってよかったですよ。
では次。前に出て風の魔法を出してみなさい。」

いかにも魔法使いといった風情の教師に呼ばれ、一歩踏み出したのは中肉中背の華奢な少女。
意志の強そうな目をした可愛らしいその少女は、真剣な表情で呪文を口にしていく。

「風よ、我が剣となりて目の前の敵を滅ぼせ・・・ウインドソード。」

すると彼女の手からは光が飛び出す。
指し示した的に向かってではなく、かなり離れた山の方へと。
少し経ってから聞こえた派手な爆音が鳴りやんだ頃、その様子を黙って見てた教師は額に手を当て呆れた様子で言った。

「またコントロールに失敗しましたか、キョーコ・モガミ。
もっともそれ以前に、今のは指定したものとは違う魔法でしたし。
・・・本当に貴女は、いつになったらまともに、きちんと魔法を使えるようになるんでしょうね・・・他の生徒は皆出来るというのに。
そろそろ真剣に身の振り方を考えてはいかがです?」

「・・・すみません・・・。」

他の職を考えろと、つまりお前は向いてないと言われた少女、キョーコは消え入るような声で謝罪した後は項垂れるだけ。
まあ言い返せるはずもないだろう。
何故ならば教師の言葉はキツイが、間違ってないのだから。
彼女はまず魔法の要である、発動の成功率が半分しかない。
そしてたとえ成功してもそのほとんどをコントロールミスするか別の魔法にしてしまうため、実質の成功率はかなり低いのである。
魔法使いはきちんと魔法を使えてこそなのに。
おまけに唯一の長所の魔力の高さが悪いように作用し、失敗1回の威力がシャレにならないレベルとくれば、教師にお荷物扱いされるのもある意味必然と言えよう。
よって、ただ黙って肩を落とすしかないのだった。


「はあぁ・・・どうして私ってこうなんだろう。
これでも一生懸命頑張ってるんだけどな・・・。」

帰り道、未だ浮上しきれないキョーコはつい独りごちていた。
そう、呟きの通り彼女だって努力してはいるのだ。
なのに成果が出ないのだから、当人の口からこういった泣き言が出ても責められないだろう。
だが元来ポジティブ思考であり、夢を諦める気など全くない少女は、いつまでもクヨクヨし続けなかった。

「まあいいわ。これまでの方法がダメなら変えればいいだけだもの。
うん。目指せ、最強の魔法使い!」

そう力強く宣言し、拳を空に突き出すキョーコ。
が、如何せん努力の方向まで迷走しがちだからこそ爆弾娘なんて不名誉なあだ名をつけられてる彼女は、やはり今回もその名にピッタリな行動に出るのであった・・・。


「お願いです。私を貴方のパートナーにしてください!」

鼻息荒く懇願するキョーコの視線の先には、困惑しきりの非常に整った容貌が。
いきなり押しかけられた上に土下座なんてものを披露されてる相手、この時まで一切接点のなかった学年主席のレン・ツルガは、どうしていいか分からない様子だ。
そりゃ、そうなるだろう。
見た目や実力から様々な類の勧誘・売り込みは引く手あまた、なのにあえて1人を貫いている人に対し、ヘッポコで有名な輩が己はどうかと突撃かましたのだから対処に困るのも納得である。
そんな彼に、キョーコは更に頭を下げ必死に頼み込む。

「私、これでも魔力だけはバカみたいにあるんです。
なので魔法さえちゃんと使えるようになれば、必ずお役にたってみせますから!
ですからパートナーになって、私を鍛えてくださいっ!!」

少女の頼みは利を得るのが一方のみという、図々しいにも程があるものだ。
故に了承をもらえようはずがないと思われたが、これに意外な反応が返される。

「・・・ふうん。いいよ、組もうか。」

「え、本当に?本当に私と組んでもらえるんですか?!」

思わず詰め寄っての何度もの確認に、レンは安心させるようににっこり笑って頷く。

「うん。組んで君をしっかり鍛えてあげるよ。
だからいくら俺の指導に不満を感じたとしても、やめるとか言い出さないでね・・・まあ言われても逃がさないけど。」

「は、はい。これからよろしくお願いします!」

ダメもとの頼みがまさかの成功。
その喜びを噛みしめてる最中のキョーコには、当然ながら知る由もなかった。
最後不穏な発言をしながらすんなり引き受けたレンの思惑についてはもちろんだが、それによりこの先とんでもなく危険な目に遭い、その受難がずっと続くといった未来のことなど。

・・・確かに魔法は上達していくだろう。
失敗=命の危機ではないものの貞操が危うい破廉恥指導を受ければ誰だって、それこそ血反吐を吐くぐらい頑張らざるをえないのだから。
特に天然記念物的貞操観念を持つ乙女なら尚更だ。

こうして日々何かを失いつつも、着実に成長を見せるキョーコ。
そんな彼女の舞台裏を知らない学園は、もしかすると落ちこぼれが立派な魔法使いになるかもと、それも最強と付くものになるかもしれないと湧き、期待し始めだしたという・・・。




おわり


以上、フェミニストの皮をかぶった破廉恥蓮様に頼って苦労する、ヘッポコ爆弾娘キョコたんの話でした。
贈り物を考えた時に浮かんだのがこんなので、本当にすみません。(byマリモ様)



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