SS 冬の紳士 | 有限実践組-skipbeat-

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こちらは蓮キョ中心、スキビの二次創作ブログです。


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 一葉です。(=⌒▽⌒=)

 実はつい先日、見失ってしまった資料を求め懲りずに腐海の山(?)を探しましたら、異様なほど桃色に染まったメモを大発掘して大笑いしてしまいました。


 それがまたちょっと濃度が高すぎてすぐにUPするのが無理そうなレベルばっかり。※複数話あり

 …って、発掘作業が目的ではなく、あくまでも資料を求めていたのだけどっ。 ←調べ直すとか言ってたくせに


 でもその中に季節が合った二人のほのぼのを見つけましたのでお届けしておきます。

 残念なことに両片想いではない二人なのですが。


 久しぶり…でもないかな。

 ほのぼの成立後蓮キョ。お楽しみいただけたら嬉しいです。


■ 冬の紳士 ■





 世界で一番なんじゃないかって我ながら思っちゃうぐらい素敵な男性、敦賀さんと


 いわゆる男女の付き合いをするようになってから暫く後




 昼間とはいえ北風が吹きすさぶ過酷な冬山の野外撮影にぶち当たった私は身体をガタガタと震わせていた。



 一メートルの風が吹けば体感温度は一度下がると言われているのに

 ただでさえ標高が高かったそこの現場は吹き荒れる風も並ではなく


 役者だけじゃない。その現場にいた人全員が同じ症状に陥ったと思う。





「 ……っっ??……キョーコッ!!!こっちへおいでっ!!!! 」





 撮影終了後、すっかり冷え切った私を守るように

 敦賀さんは私のことを、これ以上ないほど優しく抱きしめてくれた。




「 ……キョーコ、知ってる? 」


「 ふぇ?なんれすか? 」


「 これは海外でモデルをしたときに聞いた話だけど… 」


「 う、ん… 」


「 男性は真冬でも暑そうにしていて、女性は真夏でも涼しそうにしているのが、紳士、淑女の条件なんだって 」



 背中を敦賀さんの胸に預け、両手で温かいマグカップを持ち上げていた私の代わりに敦賀さんの両手が私のお腹の上で重ねられていた。


 私を後ろから抱きしめ、私の耳元に話しかけてくれた敦賀さんの顔はそのとき全く見えなくて、彼の囁きに驚いて身じろいだ私は上半身を反転させた。



「 え?それって、モ、デル…としての条件れすか? 」


 正直、まだ少しろれつが怪しい感じだった。


「 ん…まぁ、モデルに限った事じゃないと思うけど。基本的に汗っかきな人ってモデルとか役者に向いてないって言われているし、実際、その方が見た目もいいからだろう。たぶん… 」


「 あ、そっか。ふぅん…。逆なら…良かったのに 」


「 ん?どういうこと?男女が逆ならってこと?それだと何かある? 」


「 う…いえ。逆ってそういう意味じゃなく…。あれ?そういう意味かしら? 」


「 自分で言っておいて迷走してどうする 」


「 …くす…そうですね。えーっと、私が言いたいのは、ん……男の人も、真夏に涼しそうなのがいいかなって 」


「 そうすると? 」


「 私が敦賀さんにくっつく口実が出来るかなぁって…… 」



 そう言ってから敦賀さんが淹れてくれたコーヒーをひとくち口に含むと、敦賀さんは微笑を浮かべて目を細めた。



「 じゃあ、女性は?真冬に暑そうなの? 」


「 ううん、そうじゃなくて、真冬は温かそうなの。そしたら敦賀さん、何度でも私を抱きしめたいって思ってくれるでしょう?もし私が暖かそうなら 」



 徐々に寒さが薄れ、肩の震えがようやく落ち着き始めていた。


 余りに蒼い顔をしていた私を見て、敦賀さんは血相変えて驚いたのだ。



 心配なんてかけたくなかったのに。

 大丈夫よって私、言ったのに。


 なのに敦賀さんは冷たくなった私を構わず抱きしめ、私のことを温めてくれた。


 そんなあなたこそを、私が温める存在でいたかったのに。



「 温かそうでも冷たそうでも俺はいつだって君を抱きしめるよ。……本当は判っているんだろう? 」


「 やんっ。苦しいっ、敦賀さん! 」


「 だって寒いんだろ?ほら、ぎゅ―――――― っ!!! 」


「 きゅぅううう…!もう、ふざけているでしょう? 」


「 ちょっとね。もう寒くない?震え、だいぶ止まったね 」


「 はい、おかげさまで 」


「 うん。良かった。俺の体温ならいつだって分けてあげるから 」


「 ……っっ… 」



 そのとき、私たちは自然と唇を重ね合わせて

 もう一度触れ合えそうな距離でとどまり、互いに顔を見合わせてクスリ…と笑い合った。



「「 二人でいると温かい…… 」」



 うん、本当ね。


 あなたがそばに居てくれるだけで

 こんなにも私は温かくなれる。







     E N D


ほのぼの・いちゃラブ♡(〃∇〃)


ちなみに一葉の頭の中では、山小屋の~暖炉の前で~パチパチとはぜる音を聞きながら~二人がイチャラブしている~って感じの妄想が浮かんでいるのですが、敢えて周囲状況を内容に入れ込みませんでした。


だって、なぜそこに蓮さまがいるのか…とか、蓮様ったら仕事はどうしたのか…とか考えたら辻褄が合わなくなっちゃうじゃないですか(笑)


その辺はおおらかにスルーでよろしくお願いします。



⇒冬の紳士・拍手

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