こんにちは、一葉ですヾ(@^▽^@)ノ
またお目にかかれましたね。
実は先日、親友からリクエストを貰っていたことを思い出して急遽取り掛かったお話をお届けいたします。
なぜ急にか、というとキョコ誕と絡ませる以外、リクに応えることが出来ないからデス…。
…ということで、本日のこちらは2015年祝キョコ誕のおまけデス。敦賀サンは出てきませんのです。少しでも楽しんで頂けましたら最高に嬉しいです。
2015年・祝キョコ誕・SSおまけ
■ サプライズ・プレゼント ■
時は12月27日。
クリスマスが過ぎてしまえば街の様子は一変し、クリスマスツリーはどこかへと掻き消える。
お正月へと意識を向ける切り替えの速さは見事としか言いようがなく、私は一人心の中で、先日の敦賀さんと過ごしたマイバースディ&クリスマスの日をとても嬉しく、そしてかなり気恥ずかしく思い出しながら、ラブミー部の部室でモー子さんの到着を待っていた。
「 ああー照れくさいぃぃ!!! 」
プレゼントは俺だからって言われた時はただ嬉しいだけだったけど
あの日のことは
敦賀さんの頭の中では既に計算済みの事だった。
だとしたら敦賀さんが言ってくれたあのセリフは
もしかしたら、ずーっと言おうと思って用意してくれていた言葉なのかしら…って!!
――――――― そう考えただけで身震いしちゃう最上キョーコ!!
嬉しさで震えが止まりませんっっ…!!!!
実は私、敦賀さんのお願いに翻弄されて、クリスマスプレゼントをまるで用意していなかった。
そもそも私からしてみたら、イブの日にやっと敦賀さんを捕まえられたって心境だったの。
気にする必要ないからって言われたけど、やっぱり気にしちゃうものでしょう?
そしたら敦賀さん
じゃあ、おあいこで
クリスマスプレゼントは私で十分だからって!!
いま思えばそれすら計算済みだったんじゃ!??って思わないでもないのだけど!!
どうして、どうして、どうして敦賀さんは
言う事、成す事がこんなにも私の心を鷲掴むのかしら!?
「 ちょっと!アンタ、一人でなに百面相してんのよ? 」
「 あ、モー子さん。え?私、百面相なんてしていないよ? 」
「 してた!してたわよ、いま!!相変わらず奇天烈炸裂ね 」
「 ひっどーい!! 」
「 いいけど、私と二人でいる時はヤメテよね! 」
「 ……うん、気を付けるぅぅぅ。ところで今日は何だったの? 」
実は今日、私はモー子さんに呼び出されて待ち合わせ場所であるここ、ラブミー部室で大親友が来るのを待っていたのだけど。
モー子さんは相変わらずの美しい黒艶ロングヘア―をさらりとなびかせ、実に洗練された笑顔を浮かべて少しだけ照れくさそうにこう言った。
「 25日、アンタの誕生日だったでしょ 」
「 え?うん 」
「 今年も何かプレゼントを…って思ったんだけど時間が無くて用意できなかったのよ。だから、これから一緒にランチでも行かない?もちろん、私がご馳走するから 」
「 う…うそぉ―――――― っ!?モー子さんとランチぃぃぃぃ!うひゃあああぁぁぁ。行く!行きます!!行こう~♪ 」
「 ちょっと!!引っ張らなくてもちゃんと行くわよ! 」
「 どこぉ?モー子さん、どこに行く~? 」
モー子さんからの意外なお誘いは、更に私のテンションを上げまくった。
私の素敵な大親友!!の案内でたどり着いたお店は
キャンズ・カフェ…という名のレンガで造られた外観を持つ、おしゃれな雰囲気を醸したレストラン。
クリスマスが終わったことでひと段落したんだろう店内は割と空いていて、二人で着席したテーブルには洋風おせちの予約カードが置いてあった。
それを見て、つい笑みを漏らす。
さすが、切り替えが早い。商魂たくましいのは素晴らしいと思う。
「 モー子さんは良くここに来るの? 」
「 良く…でもないけど、まあそれなりに? 」
「 そうなんだ。女子会を意識しているお店作りよね 」
「 そうね。アンタ、こういうの好きでしょ?でもそれがアンタをここに連れて来た理由じゃないわよ。私、このお店の名前が気に入ってるのよ 」
「 …ん?キャンズ、カフェ? 」
「 そ。can。やればできるって意味でしょ 」
「 ……っ!!! 」
うわ…。本当だ。
お店の名前なんていちいち気にした事なかったけど、そうやって見方を変えるのも時にはいいのかもしれない。
「 なんでもいいから好きなもの頼みなさい。ここ、なんでも美味しいから 」
「 わーい 」
たくさんあるランチセットの中から私たちが選んだのはキャンズセット。
7種類の前菜プレートとスープ、それからメインのパスタを選んで最後にドリンクが付く、それはスタンダードなセットだった。
メニューには野菜がふんだんに使われていて、常にカロリーを気にしているモー子さんらしいスタイルだなぁって思いながら頂いたそれは本当にどれも美味しくて。
二人で何気ない会話を口にしながら、私は始終ニマニマしていたのだけど。
食事が終わり、ラストのドリンクが来る頃になると
モー子さんはしかめっ面をしながら頬杖をつき、私を見据えた。
「 デザート…頼まないの? 」
その意外な言葉に面食らう。
「 へ?う…うん。大丈夫。だってモー子さんもお願いしてないじゃない?私だけっていうのも気が引けるし、それに私、今日はもうこれでお腹いっぱ… 」
「 頼まないのっ!? 」
更にモー子さんは強く言葉を押してきた。
…なんなの?
だってモー子さん、デザートなんて滅多に食べる人じゃないのに。
それに、いくらバースディ祝いのおごりだからって、やっぱり私だけ頼むのは気が引ける…。
「 うん。本当に大丈夫。あの…気にしないで? 」
もちろん、私なりに気を使ったつもりでいたの。
だって!
モー子さんが私の誕生日を覚えていてくれただけじゃなく
プレゼントを用意できなかったからって、わざわざランチに誘ってくれたのよ?
それだけで充分、幸せすぎる出来事でしょ?
なのに…
「 お飲み物お待たせいたしました… 」
「 あ、はい!ありがとうございます 」
姿勢を正して自分の前に置かれたドリンクを目にして
私は嬉しくて思わず頬を緩めた。
かわいい。
まるで樽を連想させるような太っちょのマグカップに飲み物がなみなみと注がれている。
パステルカラーの水玉が楽しい雰囲気を演出していた。
「 本当に頼まないの? 」
カップを手に取ろうとしたとき
もう一度モー子さんがそう聞くから
本当に何だろうって思いながら私は小首を傾げた。
すると…
「 あの…ご注文いただいていたバースディ仕様のカラフルプレートは、デザートをご注文いただかないとご要望にお応えできないのですけど… 」
ドリンクを持って来て下さったお店の人が
とても言いにくそうにそう、呟いた…
「 …え? 」
思わずモー子さんに視線を投げた途端
「 ああっ!!もう、サプライズになんかなりゃしないわ 」
モー子さんは頬を真っ赤に染めながら勢いよくプンッ!とそっぽを向く。
「 え…っと?バースディ仕様の…? 」
「 はい。お誕生日の方の為に特別なサービスとしてご提供しておりまして、お名前はキョーコ…でご予約を頂いていたのですけど… 」
う……うそおぉぉぉぉぉぉ!!!
「 も…モー子さん、ほんとうに? 」
「 もう!!どうして私がこんな恥ずかしい思いをしなきゃならないのかしら。アンタが素直に注文してくれたらそれで良かったことなのに! 」
あまりに突然の事で驚いて
私は大きく口を開いて数秒止まってしまった。
けど…
「 は…恥ずかしくなんかないよぅ!私、すっごく嬉しい!!あの、すみません。頼みます!いま選びますからちょっとだけ待っていてもらえますか? 」
「 はい!お決まりになりましたらお呼び下さいね 」
「 はいっ!! 」
やだ。
どうしよう…。
こんな嬉しいことが待っているなんて、想像もしていなかった。
「 モー子さん、ごめんね。私、気が利かなくて。でも嬉しい。ホントよ? 」
「 もう!いいから早く頼みなさい 」
「 うんっ!! 」
お待たせしました…と運ばれてきたデザートは本当に可愛くデコレーションされていて
真っ白いお皿に書かれたハッピーバースディ・キョーコ…の文字を見て
私の目には勝手に涙が浮かんだ。
「 えへへへへへ。嬉しい。頂きます 」
「 …遅れちゃったけど、誕生日おめでとう 」
「 う…えーん。嬉しいぃぃぃぃ…。モー子さん、すっごく嬉しいよぉぉぉぉ… 」
「 泣かなくていいから、ちゃんと最後まで食べて 」
「 う…うん!!美味しい…し、すっごく倖せ… 」
「 そ。良かったわね 」
「 えへへへへ…。モー子さん、ありがとう… 」
今年の誕生日も私は
たくさんのひとから
たくさんの倖せを頂きました。
E N D
実はつい先日、マイ親友とランチをしたのです♡
このエピソードはほぼその時のもの。ただ、感動をしてくれた彼女は結局、デザートを頼みませんでしたけれど。
この出来事を是非、お話に!!って言われたけど、その時は「書けるかぁ! 」って勢いだったのですけどね。良く考えたらキョーコちゃん、お誕生日だし。書けそうだなって(笑)
リクにお応えして書いてみました。
キョーコちゃんを倖せにしてくれるのは何も蓮くんばかりではありませんよねぇ♡
もちろん、蓮さまがナンバーワンですけど。親友の存在も彼女の倖せには欠かせない要素だと一葉は思っております。
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