にょふ♡ (=ΦωΦ=;ノ)ノ♡一葉です。
よもや予約でSSUPがあるなどとは誰も思っていなかったでしょう(笑)
お出かけ前にふと思いついて、勢い込んでカキカキしましたですよ。
ところで、ブログを運営し始めてほぼ丸2年。短編目次のタイトル列記が凄い量になってきましたけれど、一葉が頭を悩ませているのはタイトル横の一言です。
さすがになんて書いたらいいのかもう判らなくなってきましたぜ。
いっそ、原作沿い両片想い蓮キョで統一するかな。 ←おい
要・不要のご意見があるならば教えていただけると有難いです。本気で悩んでいるので(笑)
さて、本日お届けのこちらのお話ももちろん、原作沿い未だ両片想い蓮キョ。( ̄▽+ ̄*)ニパリ
誰もが不思議に思うのはきっと読み終った後でしょう。さあ、勇気を出してその一歩を!!
■ いつもみてるよ ■
すっきりと晴れ渡った空の下で
妖精界の空を想いながら祈るように両手を組んだ。
穏やかに瞼を伏せ、口元に運んだ両手の隙間から
息吹を与えるようにふうっと息を吹きかける。
……ねえ、コーン。聞いてくれる?
手の中で転がる碧色の石に意識を注ぎ、幸せに満ちた想いのままに心の中で言葉を綴る。
あのね?今日、午前中にね…?
時間はお昼をとうに過ぎた頃合いだった。
優しく降り注ぐ太陽の温みを全身に感じながら、大地に落ちた自分の短い影を意識することなく佇み続けた。
思い返すだけで弾んでしまう胸の動悸が私の心をせかしていたけど
風が爽やかに通り過ぎても視界を開くことさえしなかった。
その声が、届くまでは……
「 最上さん、どうした? 」
―――――― え?
いま聞こえたのはまさか幻聴?ううん、そんなことあるわけない。
敦賀さんの存在を意識するだけで、こんなにも簡単に全身の神経が鋭く冴えて、正しくその気配を感じ取ってる。
嘘みたい。今日は朝、敦賀さんに逢えたから
もうこれで終わりだと思っていたのに…
目覚めるように少しだけ時間をかけて瞼をひらき
声が聞こえた方へゆっくりと腰を捻った。
「 …敦賀さん。すごい偶然ですね。午前中にLMEでお会いしたのに、午後に別の場所でまたお会いするなんて 」
自然と口元はほころんでいって
眩しく目を細めて敦賀さんの隣に駆け寄ると、対照的に少し表情を曇らせた敦賀さんが私の目線に腰を落とした。
そっと持ち上げた大きな右手で、窺うように私の左頬を軽く撫でる。
「 …何かあった? 」
「 え?どうしてですか?別になにもないですよ? 」
朝に会ったときと同じ、私は何も変わらないのに
どうしてそんな心配そうな顔をしているんだろうって
そう思ってしまうほど、敦賀さんの瞳は翳っていて
心配そうに見下ろす視線に自分の視線を絡め、じっと敦賀さんを見つめ返した。
「 だって君、いまコーンの石を持っているだろう? 」
「 へ?…ああ、はい。良く気付かれましたね? 」
「 判るよ。君、コーンに報告をする時の仕草がいつも同じ姿勢だから 」
「 え?そうでした? 」
これは一種儀式にも似た行為だから
そうだったのか、と感歎の声をへーっとあげると
敦賀さんはもう一度、何かあった…?と優しい声音で私に訊ねた。
「 ……もしかして敦賀さん、私がコーンに報告している姿を見て、私に何か嫌な事があったんじゃないかって思って心配して下さったんですか? 」
「 …違うの? 」
「 違いますよ。ひょっとして、私がコーンに報告をする時は嫌な事があった時だけって決めつけていませんか? 」
「 …違うの? 」
それも違うの?って、瞳でも語り掛けている敦賀さんを見上げて
不謹慎にも私は、口からぷっと笑い声を漏らした。
本当に、どうしてなんだろう。
心配…してくれたんだって
ただそれだけでこんなにも幸せな気分になれるのは…。
「 違いますよ。そりゃ、嫌なことがあったときは100%コーンに頼って来ましたけど。でも嬉しい事があった時にだってちゃんと報告してたんですよ? 」
きっと敦賀さんは
私のこの言葉を信じてくれたんだと思う。
ホッと優しい溜息をついてから、良かった、と言って照れくさそうにクスリと笑った。
「 …じゃ、何を報告していたのか聞いてもいい? 」
「 ―――――― へ? 」
「 悪いことじゃなく、良いことの報告だったんだろう?俺にも聞かせて? 」
「 え…?…えーっと、良い事って言えばそうなのかもですけど、でもあの… 」
それは意外過ぎるセリフで
答えを用意していなかった私は、何も思い浮かばず徐々に言葉が濁っていく。
だって敦賀さんならきっと
それなら良いけど…って、簡単に聞き流してくれると思ったんだもの。
「 最上さん?…言えないのか…? 」
こわっ!!
怖いです!!敦賀さん!
さっきまで春の陽射しのような温もり満載の笑顔だったのに、寒風吹きすさぶ凄み顔で私を見下ろすのはやめて下さい!
「 ひ ――― っ!!そ、それは内緒!内緒なんです!! 」
「 む…。どうして内緒? 」
「 これは、コーンと私だけが知っていればいい事だからです! 」
そう言うと敦賀さんはまとう雰囲気をガラリと変えた。
「 あ、そ。俺には言えないことなんだ。心配して声をかけた俺には内緒なんだ。いつも君を見ている俺にも言えない事なんだ… 」
ドクン!と心臓が過剰に跳ねた。
自分の耳を激しく疑い、芝居じみた拗ね姿を披露する敦賀さんを信じられない思いで見あげて見つめた。
いつも…?私を見てる、なんて
そんなのはウソよね?
「 すみません… 」
「 謝るくらいなら教えて? 」
「 !!! 」
だけどどんなに敦賀さんにおねだりされてもそれは言えない。…言えるわけがないの。
だって、さっき私がコーンに報告をしていたのは…
……ねえ、コーン。聞いてくれる?
あのね?今日、午前中にね…
敦賀さんに、逢えちゃったの。
眩しい笑顔が見られて、本当に嬉しかった……
あなたに逢えたことが嬉しかった、なんて
こんなこと、話せる訳がない。
たとえいま、壁際に追い詰められて逃げ道を塞がれたとしても
耳元で低く囁く優しい声に、これでもかと脅されても
それがどんなに好きな人からの甘い囁きであっても
告白することは出来ないの。
絶対に、絶対に…
「 ね…?最上さん、良い事なら教えてもいいかなって思わない?俺、知りたい。ね、教えて? 」
「 だから、内緒なんですってば! 」
「 …どうしても?どうしても俺には教えてくれないんだ…? 」
「 もう、敦賀さん!!そのワンコを思わせる拗ね姿を見せるのやめて下さい!可愛すぎて狂喜しちゃいそうです! 」
「 ……じゃあ、教えて? 」
「 言えませんってば!これはコーンと私だけが知っていればいい事なんですぅ!! 」
「 そうなんだ…。俺は仲間はずれ?…ずるいよね… 」
「 どっちがですかぁ!?? 」
ごめんなさい。
でもやっぱりどうしても告白する勇気は持てないです。
だけど今夜、もう一度、コーンに報告をしよう。
ねえ、コーン?
私の手の中にいたから、あなたは全てを見ていたかもしれないけれど
私、今日二度も敦賀さんに逢えただけじゃなくて
私を心配してくれた敦賀さんと
私に内緒って言われて駄々をこねて拗ねるワンコな敦賀さんが見られて
本当に楽しくて、嬉しかったの。
――――― いつか、妖精界にいる本物のコーンにも
このことを伝えられたら嬉しいな…
E N D
お判り頂けたでしょうか?タイトルは蓮君目線なのにお話はキョーコちゃん視点という不思議♡…実は時々あるのよね。
どうしようかと一瞬だけ躊躇しましたが、このタイトルが思い浮かんだのでしょうがないです。
…で、目次一覧のタイトル横の一言になんて書いたらいいのかまた悩むっていうね(笑)
究極のラビリンス…。
コーンの石に頼るときはキョーコちゃんが辛いとき。…って何となく思っていたけど、苦しい時の神頼みなんかじゃなくて、嬉しい時もコーンに報告していたりしたら本当に可愛いなって考えたときに思い浮かんだお話です
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