10月最初のオッハー
いちよーでっす。
大好きな金木犀の香りが漂う時期になると、肌寒さに包まれると共に関東地方では雨天が多くなります。
うう…花が散ってしまうぅ~
今日は晴れておりますけどね
泣きべそかいている空を見上げながら、今年も色々な事があったなーと感慨にふける季節でもあって、その一つ一つが自分を形作る肥やしになっていればいいな…と思います。
さて連載がなかなか進んでおりませんが、SSを書く時間はあるのか、一葉。
頭の中はだいたいいつも蓮キョ妄想で埋め尽くされております(笑)
陽が短くなる秋のほんのひととき、少しでも楽しんで頂けたら倖いです。
■ 君と一緒に ■
一日の仕事が終わった夜に、ようやく心地よい疲労感に満たされて肩の力をふっと抜いた。
珍しく人影が全く見えないエレベーターに社さんと二人で乗り込む。
いつものようにLMEの地下階を押して駐車場へと向かい、徐々に降りて行くエレベーターの浮遊感を感じながら、これからの事を考えて自然とほころぶ口元をさりげなく右手の甲で隠した。
誘われるようにあの子の事を思い出して、思わず笑いが噴き出す。
「 ……ぷっ…!! 」
―――――― そう言えば、そんな事もあったよな。
あれは、嘉月を演りたいと思っていた時だ。
このエレベーターの扉が開いた途端、俺を見つけた最上さんが物凄い絶叫をあげたんだ。
「 …なんだよ、蓮。思い出し笑いなんてやらしいな 」
「 なにがやらしいんですか。誰だってするでしょう、思い出し笑いぐらい。俺、社さんより少ないくらいだと思いますよ 」
「 何を根拠にそんなことを…。ちなみに、何を思い出したんだ? 」
「 ……ダークムーンを演る前、最上さんが俺に土下座したのを思い出しただけです 」
「 ああ!あの涙ドバドバ流しながら魔王のお前に頭を下げたあれか。あれはキョーレツだったよなー 」
「 ですよね… 」
懐かしい…と目を細め、エレベーターの壁に寄りかかって思い出に浸ろうと瞼を閉じた。
そうだ。
あの子への想いを自覚したのもちょうどあの頃のことだった。
変わらず息衝くこの愛しい感情。誇らしい思いに包まれて柔らかく頬を緩める。
目的階の到着を告げる機械音が耳に届き、再び視界を開け放った俺はエレベーターの扉をくぐった。
歩みを進めて車のキーを取り出し、視線を車に投げた所で目に入ったあの子の姿に、愛しい想いが波のように一気に膨らんでゆく。
――――― なんだ。君、ここにいたんだ…。
これから俺、君を迎えに行こうと思っていたのに。
「 …あれ?キョーコちゃん 」
「 そうですね 」
「 敦賀さん、社さん、お疲れ様です。こんばんは 」
「 ヤッホー!キョーコちゃん。ここで待つぐらいなら上にあがって来ればいいのに 」
いつもの明るい調子で社さんが右手をあげると
最上さんは屈託のない笑顔を浮かべて丁寧に丁寧に頭を下げた。
眩しいほどに愛しい君。
恋心はいつだって君へとまっすぐ向かっている。
「 そう思ったんですけど、でも行き違ったら嫌だなって思いまして 」
「 じゃあ、電話くれたら良かった。こんな所で待つ位なら 」
「 でも、お仕事の邪魔になったら嫌ですし。それに… 」
「 …それに? 」
「 必ず逢えるって判っていれば、待っている時間も楽しいですよ 」
俺を見上げて、少し小首をかしげた君がまばゆく微笑む。
それだけでこんなにも愛しさが溢れるのは、俺が君を愛しているからだ。
ふ…と頬を緩めた社さんが、片手を腰に当てて微笑まし気な笑顔を浮かべた。
「 じゃあ俺、二人の邪魔にならないうちに帰るな。久しぶりの休みだ。明日はゆっくりしろよ 」
「 社さん、有難うございました。あさって、また宜しくお願いします 」
「 ああ…じゃあな 」
「 社さん、お疲れ様でした 」
踵を返した背中を二人で見送り、姿が見えなくなったところでまた彼女に向き直る。
「 でも俺は迎えに来て貰った方が嬉しかったよ? 」
「 だって…まだ一部の人しか知らない訳ですし… 」
「 明日になれば同じだよ。それに、いままではそんなこと気にしなかっただろ? 」
「 だから!!余計に意識しちゃって照れくさいのぉ!! 」
小さな両手を握りしめて真っ赤になった彼女の頬に自分の両手を摺り寄せ、クスクスと笑いながら彼女を胸元に引き寄せた。
あれからいくつかの季節が通り過ぎた。
この子との時間を重ねたことで、二人の距離はだいぶ縮まった気もするけれど
それでも時々
まるで風のように俺の手をすり抜けて君が飛び立ってしまいそうな気がして、ひどく心細く思う時もある。
本当は
どこにもやらないようにしっかりとこの腕の中に抱き締めてしまいたい。
俺以外のどこにも飛び立つことが出来ないよう
この胸に縫い留めてしまいたいんだ。
「 いいじゃないですか、逢えたんだからぁ… 」
「 うん、別にいいけど。明日、公式発表で一日家から出るつもりないけど、覚悟できてる? 」
「 覚悟…って。脅かす様な言い方やめてください。敦賀さんと一緒なら…私はそれでいいんですから 」
「 そう?それなら安心… 」
交際宣言なんてやらなくてもいいんじゃないか…と
みんなにそう言われたけど
隠す気は無いから…と周りを説得し
特に嫌だと言っていたこの子を懸命に説き伏せた。
一本の筋を通す事で、思い知って欲しかったから。
俺が好きなのは君だけだと
まずそのことを本人に理解してもらいたい。
そして君は俺のものなのだと、心から実感して欲しいと思った。
「 本当に撮影したんですか? 」
「 疑ってるの?…したよ、録画撮影。明日、それが流れる 」
「 …敦賀さんならリアルタイムで記者会見してもおかしくないのに 」
「 なに、その他人事発言。いいんだよ。記者会見は別の事でしたいから 」
「 ドラマや映画の制作発表で、ですか?今までだってさんざんしたでしょうに… 」
「 それはそれ。録画撮影したのは別の意図があって…だよ。例えばもし君がいまの俺の立場だったらやっぱり嫌だろう?仕事ならまだしも、プライベートなことで会見後に記者にもみくちゃにされるかもしれないんだよ?俺は絶対にごめんだよ 」
「 それは…ふふ…目に見えるようですね 」
「 笑い事じゃないよ。それに、どうせもみくちゃにされるならベッドの上で君にそうされたい 」
「 ぬあっ!!な…なんて破廉恥なことを… 」
真っ赤に熟れた頬を自分の両手で覆い隠した彼女を見つめ
車に少しだけ体重を預けて
開いた自分の足の間に彼女を立たせて
愛しい身体を抱きしめた。
「 最上さん? 」
「 はい? 」
「 ずっと、俺のそばにいてね 」
「 敦賀さん、それだと何だかプロポーズみたいですよ。明日のって交際宣言…なんですよね? 」
「 …うん、そうだけど。返事はくれないの? 」
「 へ…?――― あ、えっと…。喜んで… 」
「 ん。良かった。…記者会見も、きっとそう遠くない未来にすると思うよ。でもそれに関しては、君次第かな 」
「 …はい? 」
「 いや、ひとりごと。じゃあ、帰ろうか 」
「 はい! 」
そう。これはあくまでも俺の希望だけど
もし、記者会見をするとしたら、君と二人一緒がいい。
出来ればそう遠くない未来
結婚報告をするときに…
E N D
最近、芸能人の結婚報告が続いたので、もし蓮キョだったらどうなるだろう…とちょっと考えてみました。
そこでふと気づいた事。そういや交際宣言する芸能人って少なくなったよね…ってこと。結婚報告もいまはほとんどFAX告知だしね。
なので蓮君には敢えて、交際から発表する道を選んでほしいな、と思いました。
いや、実際にはコーンの事とかクーの息子であるとかいろいろな兼ね合いがあってこんな穏やかなのって絶対有り得ないと思うけれど!※そして尚との兼ね合いは丸無視(笑)
一葉の事だからどうせ両片想いのSSだろう…と踏んで読み進んだ方は、きっと途中で「 え?どういうこと?!」と混乱されたかもですね。
ふふふ…(〃∇〃)一葉だってたまに書くのよ♡
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