こんばんは、です。一葉です。(。-人-。)
朝に更新が無いと思ったら、夜に参上かよ!…と一人ツッコミ。
なんかね、癒しが欲しくて。
また短編書いちゃったよ(笑)
そしてしつこいようだけど原作沿い両片想い蓮キョなの。
■ 君は優しい子守唄 ■
どこからか救急車のサイレンが聞こえた気がして
ああ…あの時の夢だ、と強く胸をかきむしった。
母国と日本は違うのに
不意に届くこの音がいつも自分を責めたてる。
息苦しさを覚えて暗闇のベッドの中
何度も寝返りを打った俺は
眠る事を諦め、身を起こして頭を抱えた。
左足を折り曲げ、膝の上に頭を乗せて深く息を吐き出したとき
微かに届いたその音に自分の肩がビクリと波打ち、
「 ………え? 」
視界に入ったその姿に自分の鼓動がドクリと跳ねた。
「 ……も、がみ…さ…? 」
どうしていま、君がここに…?
俺のベッドに頭を預け、床に座った姿勢で眠りに落ちている彼女。
これは自分の願望が見せている幻…?
時刻を確認すれば真夜中を過ぎた所で
震える手をそっと伸ばし、柔らかい髪に指を通すと
穏やかな寝息に混じってこの子の体温が伝わってくる。
記憶の糸を辿った俺は自然と瞳を閉じこめた。
―――――― …そうだった…
夕方からずっと、どうしようもなく俺が不安定だったから
俺の体調が悪いんじゃないか、と心配した君が
帰宅を拒否して俺の家にいたんだった…
「 …だからって、無防備すぎるよ。いくら心配でも、男の寝室で眠るなんて… 」
ベッド脇に用意されていた沢山のタオルに視線を移すと
彼女の優しさに胸が震える。
風邪なんかじゃないから、とあれほど俺、言ったのに…。
ごめんね?俺、本当に情けないよな。
君より年上だっていうのに、いつも君に守られてばかりだ。
でもありがとう。
いま君がここにいてくれたことで
胸の痛みが軽くなった…。
「 最上さん、こんな所で寝ていたら君の方が風邪をひくよ 」
「 …ん…。私、はだいじょうぶ、です、ので… 」
「 それ寝言…?それとも君、起きてるの? 」
「 ……… 」
応えのない返事が全ての答えだと苦笑をもらし
安眠を続ける彼女の瞼に自分の唇をそっと落とす
「 風邪、ひきたくないだろう…? 」
痩躯を持ち上げ、自分のベッドに引き込んで守るように抱きしめると
温みを求めた細い身体が俺の胸にすり寄った。
「 こんなに冷えて…。バカだな、君は… 」
だけど君の優しさは何よりも温かくて
俺は君の事が誰よりも愛しくて仕方がない。
本当だよ…?
いまはまだ、この想いを伝えることは出来ないけれど
ありがとう。いま俺のそばにいてくれて。
いつの日か
この感謝の気持ちは君に必ず伝えるから…。
――――― でも、と考えてクスリと笑った。
でも取り敢えずいまは、明日の朝、君に言う事を考えておかないといけないよね。
なぜならきっと、朝の目覚めを迎えたと同時に
激しいパニックを起こした君の声で俺は起こされると思うから…。
すっかり冷えた小さな身体をくるむように優しく抱いて
愛しい彼女の呼吸音を子守唄にした俺は
けれどその対応策を思いつく前に、深い眠りに落ちて行った。
E N D
リックの事は過去の出来事として受け止め、前を向いた蓮君ですが、だからと言って後悔が払拭される訳ではありません。
きっとこんな風に、心が揺れる事ってあるだろう…と思うのです。
でもそれを知らなくても、優しく癒してくれる存在がいてくれるなら蓮くんも救われるのかな、と。
好きな人の変化だから、きっと見逃すことなくキョーコちゃんは頑張ってくれると思うのですよね。
もちろん、それは蓮君も同様に。
この二人、まさしくベストカップル、間違いなし♡
※そして途絶えることなく続く妄想。
予想に反してキョーコより早く目が醒めてしまった敦賀氏。
変わらず自分の胸に擦り寄っているキョーコを見つめてふっと幸せの笑みを漏らす。
…まだ時間、あるな…。も、少し寝ちゃおう…。
そうだ…。でも対応策は考えておかないと…。
…ま、いいか。寒がった君が勝手に入って来たんだろう…で。
俺、君ならいつでもwelcomeだし ←笑
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